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■裁判のレポート
「日本にアニマルポリスを誕生させよう!」賛同者のSheepさんが裁判の傍聴に行かれ、レポートを寄せてくださいましたので、ご紹介させていただきます。(Sheepさん、ありがとうございましたm(__)m)
◆平成19年2月8日(木)
◆開廷場所:さいたま地方裁判所
◆開廷時間:午後1時
◆内容:動物愛護法違反
◆判決:懲役6ヶ月、3年の執行猶予
浦和駅を降り、さいたま県庁に向かうとすぐ裏にさいたま裁判所がある。
今日、このさいたま地方裁判所で、2006年12月20日に、インターネット2ちゃんねるの生き物苦手掲示板に、猫の死体写真をアップし、動物愛護法違反容疑で逮捕された男の裁判が行われた。(さいたま地検が動物愛護法違反容疑でこの容疑者を逮捕し、さいたま地裁に同罪で起訴。)
事前に裁判所のサイトの掲示で「抽選」とされており、この事件に対する社会一般の注目が高いことがわかる。抽選が開廷15分前に行われると知っていたが気持ちが落ち着かず、1時間以上も前に裁判所へと出向いた。抽選でどちらかが落選したとしてももより駅まで電車で20分で帰れるということを踏まえ傍聴を希望した。
さて、法廷に入れるのは21名。整理券配布の時間が近づくにつれ、裁判所入り口には35名前後が集まり、列をつくった。見渡すとボランティア団体の方を含めほとんどが主婦。男性が2名ほどで学生は私を含め計3名ほど。
抽選が行われ、コンピューターによって選ばれた番号が呼ばれてゆく。
私は「傍聴したぃ!!!!」と心の中で念じた。ラッキーなことに自分の番号が呼ばれ傍聴が決定した。
102号法廷と知らされていたが場所は302号法廷。
法廷に入る前には携帯電話を切り受付へ預け、荷物検査そして貴金属センサーで身体チェックをうけた。
法廷入り口で再び列を作らされる。
待っていると、黄色い腕章をつけた人たちがぞろぞろ。腕章の文字には毎日、朝日、埼玉、共同通信と書かれており、各報道機関の記者たちが8名ほど列に加わった。
いざ法廷に入室。
ひげを生やし青いジャージを着た被告人はギョロリとぞろぞろ入ってくる私たちを見た。
しかも私は目が合ってしまった。
びっくりしたのと同時に彼が不思議な顔をしていたことに気づいた。
内心、この人もしかして自分がどのような状況におかれているのか自覚してないのでは…。
20歳の容疑者は若くそして幼く見えた。
開廷
裁判官は蛯名 日菜子、検察は板室 昇平
弁護人が冒頭陳述は事件のいきさつ、被告人の生い立ち、などを話はじめた。
これに対し被告人が人定質問を受けると、被告人の発言する言葉遣いを注意し、被告人の発言を否定し、発言を妨げたとおもいきや話を促す一見はちゃめちゃな弁護人。
(なんなんだこの裁判は?)
私の隣に座り同じくメモをとっていた男性のノートには弁護人への非難の文字が書かれていた。
被告人と弁護人の意見が食い違うというこの状況を察知した裁判官も、「弁護人、もうその件についてはいいんで早く次行ってください。」とテキパキ発言し裁判を進行させてゆく。
検事の証言が始まり、その様子に傍聴席にも緊迫感が漂う。
被告人は小学校・中学校時代友達は少なく、不登校を繰り返していた。
また犯行当時の経歴は、大学受験ではなく大検を受けるための予備校生であった。
(母親が世話係だったようだ。)
検事によると被告人は以前にも猫を殺していた。
これに対し被告人は自分の正義感を示すためだった。と言った。
続いて被告人は、猫を殺したことには理由があると言い、幼少の頃は小動物をかわいがっていたが、ある日猫が小動物(ねずみなどと思われる)をつかまえ自慢げにしている映像を見て、そこから猫嫌いが始まったという。
そして、「猫は肉食動物であり小動物を残虐に殺すよくないものと考えている。
罪も無い小動物が殺されるのがいやで小動物をまもる愛の気持ちで猫を殺した」と自分が猫嫌いになった理由を述べた。
また殺された猫は無作為に偶然見つけたものであり、殺害の標的にされたことに私は残酷さを感じた。
被告人の母親は、幼少から動物が好きだった息子の行為が信じられないが、罰せられる必要があるなどということを記載した上申書を提出していた。
被告人は自分をアスペルガー症候群で現在治療中であると主張した。
被告人は他にも急性胃潰瘍、や精神病治療薬の副作用によるうつ病なども持っているようだ。
治療に使われている抗うつ剤の副作用(思い込みや深く考える癖)が猫を殺す最悪の状態へ自分を導き犯行に至る要素でもあり、犯行に対し大変深く反省している。
2度とやらない。
殺したときに罪悪感を感じた。
今後は社会に役立つ職業につきたい、と述べた。
その後検事の現場検証の内容の確認と被告人の証言を求めるのが終わり、検事が「傍聴席にいる猫が好きな人たちに対してどのように伝いか。」と尋ねた。
これに対し、
「猫が悪い動物だと気づいてほしい。猫にだまされてかわいがっている人達には悪いことをした」と、ししどろもどろになりながら答えた。
(この途中、自分はどこまで話しましたっけ?と尋ねたりもした。)
検事は、生命尊重の意識に欠けた行為であり、社会に与えた影響は大きい。
動物との共生の情操の魂胆をゆるがすものであった。と述べた。
判決裁判長は動物愛護法に基づき、本件は犯行2回目であり、偶発的でない。
動物が命あるものと意識せず、身勝手に独断的に危険かつ依然として猫は悪いものと思っている。
しかも撮影し、インターネット掲示板に書き込み動物愛護の気持ちをもつ人々の生命尊重・平和の割愛に対する反社会的行為であり動物を愛する人々を傷つけたためその罪は軽くできない。
他方、前科暦がなく、アスペルガー症候群、急性一過性精神症であり、母親の上申書が存在することなどを総合考慮し懲役6ヶ月、3年の執行猶予を被告人に言い渡した。
アニマルポリス賛同者 Sheep
■参考
<ネット記事>
ネコを踏み殺し、ネットで写真公開…無職男に有罪判決
拾ったネコを踏みつけて殺したとして、動物愛護法違反の罪に問われた水戸市の無職男(20)(犯行当時19歳)に対し、さいたま地裁は8日、懲役6月、執行猶予3年(求刑・懲役6月)の判決を言い渡した。蛯名日奈子裁判官は「命あるものに配慮することなく苦痛を与え、危険で粗暴極まりない」と断じた。 判決によると、男は「ネコは小動物を殺す悪い動物」と思い込み、2006年4月15日午後、当時住んでいた東京都江戸川区内の自宅アパートの浴室で、近くの公園で拾ったネコの頭を踏むなどして殺し、死骸の写真をインターネットで公開していた。
(2007年2月8日23時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070208i413.htm
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