HOME >> CONTENTS >> 動物に関するいろいろ情報メニューへ>>

犬の健康管理・フィラリア症について

YUKOさんから
現役動物看護士看護士6年目・JAHA認定動物看護士1級

2004.12.15

フィラリア症について
------------------------------------------------------------------------
フィラリアとは簡単に言うと心臓に寄生する、心臓虫です。
別名「犬糸状虫」と言い、ワンちゃん達には切っても切れない虫さんです。
この虫は蚊が運んできます。そして吸血時にできた穴から犬の体内へ侵入、筋肉・組織内を成長しながら通過し血管内へ入り込み、血管内でさらに成長し心臓へ到達、成虫となり寄生するのです。
一旦フィラリアに寄生されると、常に心臓に爆弾をかかえているようなものです。いわゆる「虫の居所が悪い」状態に陥るとショックを起こし、死にいたります。血液の流れは悪くなり、他の臓器(腎臓・肝臓など)まで悪くなります。これを一生引きずるとなれば大変です。ワンちゃんだって辛いししんどいです。
さて、そのフィラリアの予防薬ですがこれは蚊やフィラリアに対してワクチンのようにバリアをはるものではありません。体内へ侵入した成長したフィラリア、上記の「犬の体内へ侵入、筋肉・組織内を成長しながら通過」このフィラリアを駆虫しているのです。なので、必要な投薬期間は「蚊が出始めてから、蚊がいなくなって一ヶ月後まで」となります。
よく、蚊がたくさん飛んでいる8月9月だけ投薬すれば良いのではと聞かれますがとんでもないです。大事なのは10月11月です。大阪も京都も同じくらいの暑さだと思いますので4月から12月まで投薬は必要です。地域によって蚊がいる時期は異なります。北海道は短い期間だと聞いたことがあります。ですが近年、北海道でのフィラリア患者が増えてきている、とも聞いたことあります。主治医が言う「投薬期間」は守りましょう。 


------------------------------------------------------------------------
お薬の種類
------------------------------------------------------------------------
●モキシデック錠
  フィラリア予防のみ
  比較的安値
  10kg前後で\1000
●ミルベマイシンA錠
  フィラリア予防とお腹の虫(線虫)駆除
  10kgくらいで\1200
●カルドメックチュアブルP
  フィラリア予防とお腹の虫(線虫)駆除
  ジャーキータイプなので比較的どのワンちゃんにも好評
  10kgくらいで\850
●システック錠
  フィラリア予防とお腹の虫(線虫)駆除、蚤の繁殖阻止(ノミの成虫は駆除できません) 
  10kg前後で\1800


当院で使っている薬はこの4種類だけなんです。最近はジェネリック医薬品もでているのでいろいろ種類がありますが、どれも月一回一錠服用です。
価格は10kg前後とだいたいの目安として書きました。ウチの病院は安いとよく言われるのであんまり参考にならないかも…。いろんな病院に問い合わせて聞いたほうが良いですよ。
あと、注射タイプですがこれはまず、もうどこの病院も使ってません。だれも勧めないと思います。


------------------------------------------------------------------------
検査
------------------------------------------------------------------------
まず春にフィラリア予防薬投薬の為血液検査を行います。血液中にフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリア)がいないか確かめます。赤ちゃんがいると親虫が心臓にいる事になります。赤ちゃんがいないとまず親虫もいないので予防薬が飲めます。この検査は必ずしなければなりません。前年の投薬がきちんとできたかどうかを見る為です。子犬は検査はいりません。


費用はミクロフィラリア検査\1200
一緒に血液一般検査をするとセットで\4000


です。血液一般検査も病院によって検査項目数がちがうので費用も変わります。これもいろんな病院に問い合わせてみてください。
高齢で今までフィラリア予防をしていた可能性が低いなら、費用がかかる点を考えるとミクロフィラリア検査をせずにフィラリア抗原検査をしたほうが良いかもしれません。
フィラリア抗原検査は心臓に親虫の寄生があるかないかの検査です。
フィラリアの親虫が雄同士または雌同士の場合赤ちゃんは生まれません。ミクロフィラリアはいないとなります。これをオカルトフィラリアと呼んでいます。
高齢で今までフィラリア予防をしていない、それなのにミクロフィラリアいませんでした=安心?→オカルトフィラリアを考えましょう、となります。抗原検査費用は\2500です。


Copyright (C) 2004 kanako. All Rights Reserved.

HOME >> CONTENTS >> 動物に関するいろいろ情報メニューへ>>