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RSPCA
Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals
王立動物虐待防止協会

イギリスは世界で最も動物への福祉が進んでいる国です。動物への虐待は、犯罪に値する・・・という考え方が、最も早く芽生えた国です。その要となっているRSPCA(王立動物虐待防止協会)。民間の非営利団体で、1700人の職員が働き、年間140億円の寄付でまかなわれています。その金額の60パーセントは個人の遺産相続からまかなわれています。

RSPCAは別名「アニマルポリス」とも呼ばれています。アニマルポリスの歴史と、現在の活躍、イギリスの動物への意識を取材したNHKの番組がありました。

その内容を、見ることができなかった方々にも知ってほしくて、このページをまとめることにしました。

研修を終えた新人アニマルポリスの皆さん。

 

アニマルポリスの広報官の方がこう語りました。

「動物も人間も同じように感覚を持つ動物です。もし、動物が苦痛をともなっているのに、人々がそれを無視するならば、人々は人間の苦しみまでも無視するようになると考えています。だから、動物虐待を認めることはできないのです。」

 

 

協会の外観
協会の内部
通信センター


その前にちょっと、日本のことを・・・・
日本では現在およそ1800万頭のペットが飼われているそうです。ペットブームの影で、飼いきれなくなったから、子どもが産まれたから、捨てられていたから、と保健所に持ち込まれ、殺処分される犬や猫の数は年間65万頭ということです。
この写真は、保健所に収容された犬たちです。この子たちの数日後には、炭酸ガスによる窒息死が待っています。中には死にきれず、生きたまま焼かれていく子もいます。そして、最後の最後まで、迎えにきてくれる主人を待っているのです・・・。

ちなみに・・・1
サンフランシスコでは、「犬と猫を1頭も殺さないとのスローガンの下、シェルターに保護した動物の一般譲渡率は100パーセント。人と動物が上手に共存するために有効な数多くのカリキュラムとプログラムを行っているそうです。サンフランシスコSPACの年間予算は約13億円。

ちなみに・・・2
カリフォルニア州ロサンジェルス郡では、避妊・去勢手術が法律で義務づけられており、手術済みの証明書があれば、毎年支払う犬の登録料は正規の半額(10ドル)になるそうです。そして、登録料の多くはシェルターの経営に費やされるそうです。また、避妊・去勢手術をしていない犬の登録料を年100ドルに上げ。ブリーダーの登録料も年50ドルだったのが100ドルに上がり、年に1度しか繁殖させられないことになっているそうです。

 

イギリス・アニマルポリスについて

イギリスでは、ペットをペットと呼ばずに「コンパニオンアニマル」と呼び、家族であるとともに、社会の一員として欠かせない存在として認識されています。ですから、盲導犬に限らず、どんな犬も、街のパブにも入れるし、公共の乗り物にも乗れます。

ペットと暮らす社会の責任を、きちんと自覚している国とも言えるでしょう。飼い主は、ペットの訓練を求められます。そして、飼い主がペットに苦痛を与えることは、すべて「虐待」と見なされます。昨年度、有罪判決は2500件に上りました。1日に、動物が捨てられた情報、虐待の情報など、およそ1000件の通報がRSPCAに寄せられています。328人の調査官がRSPCAにはいて、通報で現場に急行します。

通報の内容は、
「●●で、犬(猫)が捨てられている」
「近所の犬の吠える声がいつもと違う」
「近所の犬が太りすぎている」
「飼い主が犬の健康管理を怠っているようだ」
など、いかに市民がコンパニオンアニマルに注意を払っているかがわかります。

アニマルポリスはとても人気のある職業で、毎年2000人もの応募があるそうです。採用は20人ほど・・・。大変な難関です。人々はアニマルポリスになることに、「誇り」を持っています。水辺での救助訓練では、ボートの操縦も学ぶし、火災現場からの救助活動も学びます。密猟の摘発もします。犯罪者への逮捕の権限はないので、研修では12週間にわたり、法律をたたきこまれるそうです。法に基づき、告訴するためです。

アニマルポリスが保護した動物は、RSPCAが運営する病院に運ばれます。その病院は全国に4箇所あるそうです。治療費は飼い主の収入に応じて、5段階に分けられており、動物が受ける治療に差別がないようになっているとのことです。

飼い主がいない場合は、動物保護センターに引き取られます。保護センターは全国に11箇所。ここに保護された80パーセント以上が、6ヶ月以内に、新しい飼い主に引き取られて行きます。このことは新しい家族の元に帰る・・・という意味で「リフォーミング」と言われます。なんと、イギリスでは、犬の32パーセント、猫の40パーセントがリフォーミングされたものだそうです。

センターに引き取られた動物は、他の犬との相性・猫との相性・訓練の度合い・気性などを調査され、そのテスト結果を、それぞれの小屋の前に貼られています。このセンターには、新しい家族を探しに来る人が絶えず、その人たちのことも、家の大きさ、他のペットの有無など、細かく審査されます。

 

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