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「アメリカNY動物警察」番組レポート 4-1
飼い主に虐待を受けた子犬チャムリー
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)が通報を受け現場に向かいます。

無線を受けるデラトーレ捜査官
デラトーレ捜査官「コニーアイランドで子犬が殴られているそうです。怪我をして口から出血しているらしいので急いでいきます。」

現地に到着し、目撃者に聞き込みを始めます。
デラトーレ捜査官「飼い主が?」

目撃者「首の回りを20回は踏んづけてたわ。犬はぐったりしてた。」「子犬は道路に横たわっていました。」「引っ張ったり、顔を殴ったり・・・」

デラトーレ捜査官「供述書に?」

目撃者「もちろんサインするわよ。」

子犬はパトカーの後部座席に運び込まれています。

虐待を数人が目撃しています。

目撃者「動けない子犬を首輪をもって引きずったの。」

飼い主は評判の乱暴者だそうです。

目撃者「死んだと思ったわ。」

目撃者は勇気を出して供述書にサインします。
シートの上で苦しそうな子犬。
捜査官はトランクを開け、タオルを取り出しました。

ディジャコモ捜査官「もう大丈夫よ。誰も貴方に乱暴しないわ。安心して。」

ブランケットを頭の下に敷いてもらい、少し落ち着いた様子です。
捜査官が隣に座り、重症の子犬をASPCAの診療所に運びます。
名前がわからないので”チャムリー”と呼びます。

パトカーはサイレンを鳴らし、ASPCAの病院へ向かいます。

病院に到着し、男性捜査官がチャムリーを抱きかかえ診察室へ向かいます。

ディジャコモ捜査官「ドアは私に任せて!」
ディジャコモ捜査官がチャムリーに声を掛けます。
「いいこね」

デラトーレ捜査官「初期診療をお願いします」

ディジャコモ捜査官「呼吸が苦しそう」

デラトーレ捜査官「不安そうだ」

看護婦「先生がすぐ来ます」

ハーシュバーグ獣医師「お待たせ」
瀕死のチャムリーをハーシュバーグ獣医師が診察します。
チャムリーを見て驚く獣医師

ハーシュバーグ獣医師
「歯が何本も折れているし鼻血も出てるわ」「折れた歯はすべて乳歯よ。不幸中の幸いね」「もうすぐ永久歯がはえるから心配ないわ」

顔を左右、上下に動かし、検査する獣医師。
優しく話しかけます。
「とてもいい子ね」
「なんて痛々しい目なの」

内臓に致命傷を負っていないか医師は心配しています。

ディジャコモ捜査官
「鼻から血が・・・」

ハーシュバーグ獣医師「ここにも出血している」

口元からも出血しています。口を開けて中を調べます。

デラトーレ捜査官
「写真を!」

怪我の様子を写真に納めるよう命じます。

デラトーレ捜査官「おとなしいな」

ハーシュバーグ獣医師「口を開けてご覧」

ディジャコモ捜査官「飼い主は何度も首を踏んで蹴飛ばしたあげく、ぐったりしたこの子の身体を引っ張り上げたの」

話を聞きながら獣医は、掌を子犬の目の前で素早く動かし、反応を見ます。

ハーシュバーグ獣医師「目の筋肉に異常があるみたい」
今度は抱きかかえて横向きに寝かせます。

ハーシュバーグ獣医師「横になるわよ。お利口さんね」
頭を優しく撫でてもらう。子犬はおとなしく横たわっています。
「全身を詳しく検査しましょう」「レントゲンと超音波で見たあと血液検査もするわ」「さあ、体重を量るわよ。強い子はがんばって」再び抱き起こし、体重計へ乗せる。体重は、27.6lb(約12.5Kg)でした。計り終わり、子犬は自分で体重計からおります。

ハーシュバーグ獣医師
「自力で体重計から降りたのね」

チャムリーは獣医師を信頼して協力的です。獣医師の方へしっぽを振りながら歩いていきます。小さい命を救おうとスタッフは懸命です。

ディジャコモ捜査官「チャムリーは生きようとしている!」

チャムリーはしっぽを振りながらスタッフみんなの所へ歩いていき、ご挨拶しています。

捜査官の次の任務は飼い主を法廷に突き出すこと。

デラトーレ捜査官「大の男が子犬を虐待するなんて許せません!
か弱い動物をたたきのめすなんて酷すぎます。近所の人の話によると、どうやら飼い主は乱暴な男のようです。よく暴力をするっているらしい。私たちは飼い主に責任を追及するつもりです」

ディジャコモ捜査官の所へ近づくチャムリー。

ディジャコモ捜査官「いいこ」
優しく撫でてあげます。

チャムリーの治療が始まりました。
診察代の上に乗せられ、テープで固定します。
飼い主に殴られたチャムリー、レントゲン検査の結果、内臓に損傷がありました。

獣医師はレントゲン写真を見ながら二人の捜査官に結果を説明します。

ハーシュバーグ獣医師「肝臓とひ臓に損傷があるようね。胸部もおかしいわ。たぶん肺挫傷だと思う。肋骨も何本か折れていて酷い状態よ。かなり重症ね」「ここは骨折している」「横隔膜の影で見えないけど折れてるわ」

ディジャコモ捜査官「何度も殴られたみたい」

ハーシュバーグ獣医師「虐待は間違いないわね」

デラトーレ捜査官「足はどう?」

ハーシュバーグ獣医師「どうにか歩ける」

捜査官は獣医師にお礼を言い、診察室をあとにしました。

一方、チャムリーは病院のスタッフから食事をもらい、おいしそうに食べています。


ハーシュバーグ獣医師「虐待は許されません。犬や猫を飼えば、床におしっこもするし悪さもします。嫌なら飼わないこと。大事なものをかまれたりこわされたりするのもよくあることです。この子は愚かな飼い主に傷けられました。傷が完全に癒えるかは今の段階ではわかりません。」

食事を終え、お腹も一杯になり、チャムリーはウトウトし始めました。

スタッフ1「寝たの?」

スタッフ2「ウトウトしている」

チャムリーがようやく休む間にディジャコモ捜査官達に不意の来客です。飼い主がチャムリーを連れも戻しに来ました。

飼い主「手に負えなくて2度殴った。投げて踏んづけたんだ。」「殴ったのはかみついたからさ」


ディジャコモ捜査官
「引っ張り上げたのは?」

飼い主「ほら、噛まれた跡を見てよ」

犬が噛んだから殴ったと主張しています。

ディジャコモ捜査官
「ずいぶん殴りつけたみたいね。肋骨が折れて立てないのよ。」「動物虐待の容疑で逮捕します」「壁に手を」

捜査官らに後ろ手に手錠をかけられます。

ディジャコモ捜査官「イヌは重症なの」

飼い主「手を噛んだのに」

ディジャコモ捜査官
「かすり傷でしょ。小さいかさぶた」

飼い主「オレに触るな!早く犬を返せよ」

デラトーレ捜査官が飼い主を警察署に連行します。
ロマーノ捜査官とペンタンジェロ捜査官も同行します。

 

デラトーレ捜査官「男は公然とイヌを殴っていました。イヌを噛んだせいだと正当性を主張していますが乳歯で噛まれただけなので全くの軽傷です。」

飼い主は動物虐待の罪で起訴され、法の裁きを受けることになります。

デラトーレ捜査官
「動物を救った時の気持ちは格別です。
動物の安心した姿を見るとそれだけで苦労が報われます」


有罪となれば、4年以下の禁固刑か罰金が科せられます。


ケンカで傷を負った飼い犬と保護犬
ルーカス捜査官とサンダーノ捜査官が警察官から応援要請を受けました。

ルーカス捜査官「ニューヨーク市警の警官から電話を受けました。彼が毎晩巡回中に食べ物をあげているイヌが先週からケガをしているそうです。飼い主に連絡がつかないと言います」
パトカーは現場に到着しました。

ルーカス捜査官「この自動車工場で飼われています。」

二人の捜査官は修理工場の敷地内にいるイヌを発見しました。

ルーカス捜査官「いたわ。歩けるの?」

イヌは見るからにケガをしています。 

サンダーノ捜査官「すぐ獣医に診てもらった方が良いわね」
ルーカス捜査官「こっちにもう1匹いるわ」
ルーカス捜査官はもう1匹の黒いイヌを発見しました。
ルーカス捜査官「ねぇ、ちょっと!」飼い主が不在なので従業員に話を聞きます。
サンダーノ捜査官「この子達はケンカしたの?いつのこと?」
「このイヌを向こうへ連れて行って」


従業員に頼み、飼い犬をケガをしている子から離します。
二人の捜査官は、写真を撮りながらケガの様子を調べ始めました。
新しい傷です。
サンダーノ捜査官「ひどい」
ルーカス捜査官「深い傷ね」

ルーカス捜査官「縫わなきゃ。口を見せて頂戴」

サンダーノ捜査官「顔と足が腫れている」

サンダーノ捜査官「飼い主に連絡が付くかしら」従業員に呼びかけます。

ルーカス捜査官
「もう1匹とケンカをしてケガを負ったようです。ここで感染症にかかったら大変です。がれきの中でオイルにまみれては病状が悪化します。」

2匹を保護する前に飼い主と話しをすることにします。

サンダーノ捜査官は「すぐに来て」と、飼い主に電話をしています。
サンダーノ捜査官「まっすぐ来てよ」

左前足には深い傷があります。

一方、ルーカス捜査官は離しておいた黒いイヌを調べています。

ルーカス捜査官
「左アゴをケガしているのね」「左あごから出血して足に血が付いています」

ルーカス捜査官の手やジャケットに大量の血がついてしましました。

ルーカス捜査官
「洗い立ての服が・・・」「飼い主は獣医に連れて行くべきです」

飼い主が帰ってきました。

ルーカス捜査官「ご苦労様」

飼い主「どうも」

迷いイヌと飼い犬がケンカしたため、2匹を獣医に連れて行く予定だったと言います。

飼い主「でも、娘が病気になって・・・病院に行ってた」
ルーカス捜査官「わかった」
飼い主「だから後で獣医に・・・」
ルーカス捜査官「行く気だったのね?」「わかった」「今から1匹ずつ車に乗せていきましょう。」

「さぁ、いいこだから飛び乗って頂戴」
迷いイヌを後部座席に乗せます。

2匹を近づけるのは危険、そこで飼い主と1匹ずつ近所の獣医に運びます。

サンダーノ捜査官
「顔が腫れてる」
ルーカス捜査官「痛そう」

動物病院に到着しました。ハルパン獣医師が治療します。

ルーカス捜査官「今朝まで2週間もケンカを繰り返していたためやせ衰えています」
獣医師「そうだね、でもこの痩せ方は寄生虫のせいかもしれない」
左前足の怪我を見て獣医師は、
「毛をそって拝膿管を挿入しよう」

ルーカス捜査官「顔の右半分が張れてるんです」

獣医師「目の下を噛まれてる。すぐに手術しよう」「麻酔で寝ている間に他の傷も確認しよう、15分ほど点滴をして手術に入る」「手術が始まるのは3時過ぎだ」

次は飼い犬の治療です。獣医師は飼い主に説明します。

獣医師「雄に特有の雄性ホルモンは身体を防御するだが同時に攻撃性も高めるんだ。雄同士を近づければお互いに優位に立とうとして争うのは自然なことだ。傷を治してもケンカを繰り返せば同じ結果になる。去勢手術を受けさせるのが良いだろう。」

ルーカス捜査官「それが一番ね」
獣医師「いいね?」

飼い主「わかりました」

飼い主は治療費を払い去勢手術も約束しました。
捜査官は数日後にまた様子を見に訪れます。

ルーカス捜査官「彼は迷いイヌを引き取って飼っているので協力したいですね」

サンダーノ捜査官「きれいな庭に白い小屋とは行かないけど彼は2匹を大切にするでしょう」

ルーカス捜査官「そうね、さぁ、いきましょう!」

二人はパトカーに乗り、次の現場に向かいました。

子ヤギのシーモア
ルーカス捜査官は通報を受け、H捜査官とビルの屋上へ向かいます。おとり捜査も行うためH捜査官の顔は伏せてあります。イヌが屋根にいるとの通報です。
ルーカス捜査官「いたわ。餌もある」

H捜査官「問題ないな」

通報とは違い、イヌの飼い方に問題はないようです。捜査を終え、二人がビルを後にし、帰ろうとした時、本部から応援の要請が入りました。

ルーカス捜査官
「どうしたの?」

無線ー「箱の中に動物を発見!運び出すのを手伝ってくれ」

ルーカス捜査官「ブルックリンにサラックス捜査官がいます。民家で家畜の死体を発見したそうです。家畜の飼育は詩の法律で禁止されています。食用に解体するのも許可が必要です。裏庭で動物を殺してはいけないのです」

二人を乗せたパトカーが現場に到着しました。

H捜査官「ここにヒツジがいるのか?妙だな・・・」
ルーカス捜査官「見て回りましょう」

「裏庭に来て」という無線が入ります。

ルーカス捜査官「裏に回ります」

裏庭では飼い主の妻とサラックス捜査官が待っていました。
サラックス捜査官はヤギと鳥の死体を運び出した後、車庫の物音に気付きました。

ノックをしますが応答がありません。中からヤギの鳴き声が聞こえました。
ルーカス捜査官「何がいたの?」

サラックス捜査官「ヤギが1頭とハトが2羽箱の中で死んでいた。裏庭の箱よ」

3人はシャッターの中へはいるため、裏へ回ります。

ルーカス捜査官
「誰かいる?」
H捜査官
「音が聞こえる」
サラックス捜査官
「いた!」
H捜査官「こヒツジ?」
ルーカス捜査官「毛布で包んで保護しましょう」

ヒツジではなく衰弱した子ヤギです。怯えて逃げ回る子ヤギを3人で捕まえます。子ヤギは怯えて逃げ回ります。ルーカス捜査官が捕まえました。

H捜査官
「ロープは?」

ルーカス捜査官
「必要ないわ」

ルーカス捜査官「やせこけてとても衰弱しています」
ルーカス捜査官は子ヤギを抱きかかえて外へ出ます。

ルーカス捜査官
「飼い主は食用に飼っていたんです。ASPCAの診療所で検査します」
H捜査官「どうやって運ぶ?」
ルーカス捜査官「小さいから抱いてるわ」

子ヤギはパトカーに積んであるケージに収容されました。

ルーカス捜査官「腫瘍ができているみたい」

H捜査官
「唇だね」

ルーカス捜査官
「オルフかしら」
オルフは家畜がかかる皮膚炎で人間にも感染します。

さらに、箱に入った鳥が発見されました。なかには、雄鳥、ヒヨコ、ハトが入っています。

ルーカス捜査官「数羽が詰め込まれています。水も汚い。ペットではなく食用でしょう」

飼い主の妻が出てきました。

ルーカス捜査官「貴方のご主人はヤギを食べるの?」
飼い主の妻「ええ、そうよ」
ルーカス捜査官「ここで殺すの?」
飼い主の妻「いつもね」
ルーカス捜査官「いつ買ったの?」
飼い主の妻「1週間前市場で買った」
ルーカス捜査官「市場で売ってる訳ね?」
飼い主の妻「そうよ」
ルーカス捜査官「普段は家にいます?」
飼い主の妻「いつもいる」
ルーカス捜査官「ご主人が戻ったら電話するよう言って」

H捜査官とルーカス捜査官は地下室へ降りていきます。
H捜査官があるものを発見しました。
ルーカス捜査官「サンテリアの儀式ね」

サンテリアはいけにえを捧げる宗教です。しかし宗教であっても虐待は許されません。

ルーカス捜査官「ヤギのからだの一部、角や鳥の羽もあります」

鳥の入った箱も押収します。ルーカス捜査官はASPCAに後でここへ電話を入れるように連絡し、子ヤギと鳥数羽を乗せて約30分後に帰る旨、伝えます。

どうぶつたちをASPCAの診療所に運びます。健康状態を調べ、虐待の証拠を集めます。死んだどうぶ達は検視で死因を突き止めます。
パトカーは診療所に到着しました。

ルーカス捜査官「子ヤギが鳴き続けて大変でした」

子ヤギを担当するソロモン医師が出迎えてくれます。

ソロモン医師「よろしくね」

オルフは感染するため子ヤギを他の動物と接触させない配慮が必要です。


ASPCAは非営利団体ですが寄付金のおかげで特殊なケースでも対応が可能です。

子ヤギと鳥の入ったボックスを診療所に運び込みます。

ルーカス捜査官「名前を付けたいので性別を教えて下さい」
オスなので”シーモア”と命名します。

サンダーノ捜査官が基礎に備えて証拠写真を撮ります。

ソロモン医師「衰弱が激しく目と鼻が化膿しています。唇にも傷が見られます。感染症かも知れないので私たちは手袋をはめています。脱水症状もあります。今から血液検査を含めさまざまな検査をします。食べられないなら点滴を打ち、必要なら集中治療も行います」

一方、鳥たちも箱からだし、病気にかかっていないか調べます。

スタッフ「怖がらなくていいのよ」

サラクス捜査官
「あの家に着いた瞬間動物の臭いを感じました。姿も鳴き声もなかったので庭に入ってみると箱が目に止まりました。鳥がいたのですが最初はシズかで気付きませんでした。家禽を買うのは禁止されていると住人に説明しました。
そして箱を開けるとヤギの死体があったんです」

ルーカス捜査官は、押収してきたヤギの死体が入っている袋を開け、ヤギを取り出します。

ルーカス捜査官
「悪臭ね」

サラクス捜査官「タグがない」「鳥だけだと思ったら鳥の下にヤギの頭が見えました。慌てて鳥をどかせて引っ張り出しましたがすでに死んでいました。あまりにかわいそうです。」

ルーカス捜査官
「この事件にどう対処するかみなで話し合う必要があります」
「みて!」

診察を終えた子ヤギが毛布にくるまれ、食事をもらっています。
 

ルーカス捜査官「お腹がぺこぺこだったのね」

サラクス捜査官「食欲旺盛ね」


診断結果が出るまで数日かかります。その間、ヤギは診療所でゆっくり傷をいやします。
子ヤギと鳥の診察を見届けた後、ルーカス捜査官は、ハーシュバーグ獣医師にこの事件について意見を聞きに行きます。

ルーカス捜査官「彼女は多くの家畜を見ているので豊富な経験に基づく意見は参考になります。検視結果も出ているでしょう」
「子ヤギは元気かしら?」

ルーカス捜査官は、どうぶつたちが詰め込まれていた箱をハーシュバーグ獣医師に見せて意見を聞きます。

ハーシュバーグ獣医師「もとのまま?」
ルーカス捜査官「そうです」
ハーシュバーグ獣医師「良かった」

梱包されていた箱を開けながら
ルーカス捜査官「証拠品として保管しています」

ハーシュバーグ獣医師「ここに動物が詰められていたの?」

ルーカス捜査官「ヤギが底に横たわり上に鳥が乗っていたんです」
ハーシュバーグ獣医師「鳥が何羽も?死んでいたハトも?」
ルーカス捜査官「そうです」
ハーシュバーグ獣医師「ハトの死体はとても痩せていたわ」
ルーカス捜査官「餌はなく水が少しあっただけ。その水も糞尿で汚れていました」
ハーシュバーグ獣医師「写真は?」
ルーカス捜査官「撮りました。悪臭が充満する中に詰め込まれていたんです」
ハーシュバーグ獣医師「 鶏3羽にハト4羽よね?」
ルーカス捜査官「そうです。その下に大きめのヤギがいました」
ハーシュバーグ獣医師「ええ、体重が6キロあった」

箱をしまい、二人は移動しながら・・・

ルーカス捜査官「この件は間違いなくネグレクトですね。鳴声が聞こえてきたので子ヤギは救出できました」
ハーシュバーグ獣医師「住人は?」
ルーカス捜査官「います」
ハーシュバーグ獣医師「飼い主は?」
ルーカス捜査官「ええ、責任を問います」

子ヤギは、やはりオルフにかかっていました。人間にも感染するので注意が必要です。

二人は、子ヤギのもとへ向かいます。
ケージを開けながら・・・

ハーシュバーグ獣医師
「元気になった?」

ルーカス捜査官「オルフウィルスは人や犬に感染するのでまき散らさないように注意します。」

ハーシュバーグ獣医師「この病気にかかると患者はつらいですよ。
食事が出来なくなるからです。
前足の関節も腫れています。かなり痛いでしょう」

ルーカス捜査官
「この子の飼い主は明らかに飼育怠慢です。犯罪として捜査を進めます。」
ハーシュバーグ獣医師「ニューヨーク市でヤギを飼うことは禁止されています。ヤギは太陽が降り注ぐ牧場を走り回り、草を食べて
腸を活発に動かさなくてはなりません。」
ルーカス捜査官「草が必要?」
ハーシュバーグ獣医師
「いい牧草がね。好きなだけ食べられる環境が必要なの。」

子ヤギをまたケージに戻し・・・

ルーカス捜査官「早く牧場に住めるといいわね」

その前に健康を回復することが先決です。ルーカス捜査官は飼い主の調査を続け、逮捕に踏み切るか決めます。

一月後のチャムリー

1ヶ月前、瀕死の重症で運び込まれたチャムリーが、ハーシュバーグ獣医師に治療の経過をチェックしてもらいに来ました。
チャムリーを見てハーシュバーグ獣医師は・・・

ハーシュバーグ獣医師「踊ってるの?御機嫌ね。はしゃいでるわ」
チャムリーは順調に回復しています。

ハーシュバーグ獣医師「新しく生えた歯を見せて。かわいい歯を見せてよ」

きれいな永久歯に生え替わっています。

ハーシュバーグ獣医師「前回の診察で回せなかった首はどう?首はまだ痛いようです」「子供は大人に比べて回復するのが早いんです。適応力のある人なつこいイヌです。集中力が散漫ですが、こどもだものね。愛嬌たっぷりです。遊び好きの活発なイヌですね。
新しい飼い主にとって素晴しいペットになりますよ」

ASPCAは現在の飼い主に対し、裁判で
チャムリーの引渡し要求をする予定です。

自動車修理工場の犬達のその後
ルーカス捜査官達が向かうのは自動車修理工場。ケンカをしていた2匹のイヌの様子を見に行きます。

ルーカス捜査官「2匹は去勢手術を受けたそうです。その後どうなったか確認します。幸せに暮らしているといいですね」

修理工場へ到着。しかし事態は思わぬ方向へ!

ルーカス捜査官「子犬よ。違うイヌがいる。ここでなにしてるの?」
  ルーカス捜査官「なぜここに?飼い主はいるかしら」

従業員によると以前の2匹は逃げ出したそうです。

ルーカス捜査官「治療して去勢手術もした揚げ句逃げ出したの?なんてことなの」

今は2匹の子犬がいます。

ルーカス捜査官
「実際に逃げるのを見たの?」

従業員
「夜に工場を閉めて、翌朝来たらいなくなってたんだ」

他の捜査官
「盗まれたのかも」

ルーカス捜査官「飼い主が捨てたとは思えない」

ルーカス捜査官「ここの環境が問題です。迷いイヌが敷地に出入りして、人が勝手に連れて行く。高い治療費を出して世話してきたのにイヌが消えるなんて。逃げたのか連れて行かれたのかはわかりません。彼は最善を尽くしてくれたと思います。理想の環境ではないけれどイヌに家を与えました。今後はこの2匹を世話してもらいます。」
「子供の面倒を見るつもりで大切に育ててね。」

従業員に注意を残し、二人は工場を後にします。

ルーカス捜査官「この件は終了です。でも、私たちは引き続き様子を見ていきます。前の2匹は幸せになれると思ったのに本当に残念なことです。それでは、行きましょう」
ベンジー

新たな通報が入りました。

ディジャコモ捜査官「毛むくじゃらのイヌがいるとの通報でブルックリンへ向かっています。毛の長いイヌは定期的な手入れが欠かせません。毛のカットやシャンプーを怠ると日常の動作さえしづらくなりイヌにとって苦痛です。飼い主が適切な世話をしないとイヌは健康を損ないますから様子を見に来ました」

現場に到着し、家の中に入れてもらいます。

ディジャコモ捜査官
「なんて姿なの!」

彼の名はベンジー。イヌとも思えない姿です。毛が伸び放題に伸びています。

飼い主「切ろうとしたのよ」

飼い主によるとトリマーに断られたそうです。ベンジーは、捜査官に向かって吠えています。
 
飼い主「ほえるの、やめなさい!」

ディジャコモ捜査官は迷います。飼い主に動物虐待の罪を問うかまたは手を差し伸べるか。

飼い主はベンジーの写真を見せます。

飼い主
「かわいがってるんだ」

ディジャコモ捜査官
「どこが顔でどこがしっぽなの?返事して。」

飼い主「毛だと思って耳を切っちゃってさ。以来切るのが怖いんだ。足を押さえて少しずつ切ったのに」

ディジャコモー捜査官は飼い主に罰ではなく低所得者向けの支援プログラムを適用することにしました。

ディジャコモ捜査官「収入は社会保障手当だけですね?今度一緒に獣医に行ってイヌに注射とトリミングをしてもらいまよう。
飼い主
「なんてありがたいんだろう」
ディジャコモ捜査官「彼女はイヌのためにブラシを買っています。毛のもつれをどうにか取ろうとしたんでしょう。でもできなかった」
飼い主「どんどん伸びてさ」
ディジャコモ捜査官
「では連絡します」
飼い主「一日中まってるよ」
ディジャコモ捜査官「数日後に電話しますからね」「手配しなきゃ」「最初はモップが置いてあるのかと思いました。見るに耐えません。早く毛を切ってすっきりさせてあげたいですね。イヌも喜びますよ」

  一方、家畜の事件が急展開したため、サラックス捜査官が現場へ急行します。オルフウィルスに感染していた子ヤギが原因不明の病気で死んだのです。鳥は鳥インフルエンザと診断され安楽死させられました。

サラックス捜査官「ヤギと鳥について飼い主に事情徴収をします。いつどこで買ったかなど聞き出します。何度伝えても連絡してこないので直接会いに行きます」

編場でH捜査官と合流します。

H捜査官「こんにちは。家族に病人はいない?」
飼い主の妻「みんなピンピンしてるよ」
H捜査官「そうか」

動物は近くの市場で買ったそうです。
病気が広がっていないか心配です。

H捜査官「領収書はないの?簡単に買えるの?」「問題は動物の出所だ」「彼が言う通り簡単に買える」

サラックス捜査官「好きなだけね」

H捜査官「本来なら、家畜を販売すること自体禁止なんです」

サラックス捜査官「飼い主は口が堅く、店の名前は聞き出せませんでした。だからといって、捜査を打ち切ったりしません。ヤギが病死した以上徹底的に調べます。市の保険局や農務省とも協力して勧めます。病気の動物が売買されるのは深刻な問題です。時間がかかりそうですが粘り強く捜査したいですね。関係機関と連携して捜査を続けます。この事件を機に、違法な動物売買が亡くなることを祈ります」

次にサラックス捜査官が向かう先には、通常なら農場にいる動物がいます。

サラックス捜査官「オンドリが繋がれているという通報を受けました。餌も水もないそうです。この雨の中で外に放置されているのでしょうか。オンドリを飼うのは法で禁止されていますが知らずに飼っている人が多いんです」

パトカーは現場に到着しました。

サラックス捜査官「イースターにもらったヒヨコを飼い続けている人もいます」

オンドリの鳴声が聞こえます。鳴声も近所迷惑です。

サラックス捜査官「こんにちは」

オンドリはひもで繋がれていました。
飼い主はこのアパートの住民でしょう。一件の部屋を訪ねます。

サラックス捜査官「あのオンドリは貴方が飼っているんですか?」

住民「はい(スペイン語)」
サラックス捜査官「英語を話せますか?(スペイン語)」

どうやら住民はスパニッシュ系移民のようです。サラックス捜査官は、電話で事務所に連絡を入れオンドリの飼育は禁止である旨、スペイン語が話せるスタッフに通訳してもらいます。

雄鳥を保護します。

サラックス捜査官
「ニューヨーク市のペットに関する条例を説明しました。彼女の故郷では庭先にいつもニワトリがいたそうです。
悪気はなかったんでしょう。鳥の引渡しに同意したのであとはシェルターで新しい住みかを探してもらいます」
オンドリを乗せ、パトカーは事務所に戻ります。
チャムリー
飼い主から暴力を受けたチャムリーが保護されて3ヶ月、この通り大きくなりました。

トレーナー「チャムリー、持ってきて」

トレーナーが投げたボールを加えて持ってきます。傷はすっかり治りました。

トレーナー「チャーリー、おいで!」

チャーリーはすぐにしっぽを振ってトレーのもとへ飛んでいきます。心に傷を負っているか調べます。食べ物を与え、途中で取り上げ反応を調べます。

トレーナー「食べ物への執着心は標準的ね」

次にスタッフがトレーナーをぶつ振りをします。するとチャーリーは怒ってスタッフに飛びかかります。暴力に対しては過剰な反応を示します。

トレーナー「チャムリーは暴力への恐怖心を強く持っています。
虐待を受けたせいでしょう。怒鳴られ、殴られて育てば恐がりになるのも当然です。

最後のテストは他のイヌに対する反応です。

トレーナー「仲良くできれば最高です。チャムリーは健やかに育っています。恐がりなのは徐々に治っていくでしょう。他のイヌと上手に遊べるので安心しました。社会性を身につける一番の訓練になりますからね。心も豊かになるんです。」

ASPCAの願いは、裁判に勝ち、チャムリーに新しい
家族を捜すことです。
ベンジー

3日前、ディジャコモー捜査官は、毛玉だらけのベンジーの飼い主へ支援を約束しました。支援プログラムに携わるカルドナが飼い主とベンジーを獣医に連れて行きます。面倒な仕事を引き受けてくれた獣医師は放置されたイヌの扱いに慣れているプロです。
嫌がるベンジーを抱きかかえ、診察代の上に乗せます。

獣医師「わかりますか?歯がボロボロです。歯石もある」

スタッフ
「かわいそうに」
抑えようとすると怖がって噛み付きます。

獣医師
「ベンジー、おとなしくして」

嫌がって噛み付こうとするので3人がかりで口輪をはめます。
絡んだ毛を取り去るのはとても骨の折れる仕事です。

獣医師「何匹分の毛かしら。いくら切っても皮膚が見えてこない。
毛をバリカンで刈ります。

獣医師「毛を切るといろいろわかります。ウジ虫がいたり傷があったりね。伸ばしていたら気付きません。」

皮膚を傷つけないよう慎重にかります。暴れるベンジーをしっかり押さえつけ、二人がかりで刈っていきます。

獣医師「しっかり押さえて。わんぱくね」「家に喫煙者がいるのね。たばこのにおいが染みついてる」

毛をすっかり刈り取り、次はシャワーを浴びに浴槽に直行です。
汚れを落としたら次はドライヤーです。
最後にトリミングをしてもらい、愛らしいプードルが姿を現しました。


獣医師「飼い主もビックリするわね」
2時間かけ、すっかり生まれ変わったベンジー。明るく元気いっぱいです。

飼い主「なんてかわいくなったの!目がはっきり見えるよく見せて。まぁ、ハンサムになって。(スペイン語)」

カルドナ「見違えたわね」
ASPCAは今後もベンジーを見守りますがとりあえず一件落着です。

飼い主「前はライオンみたいだった」

カルドナ「週2回ブラシをかけるように指導しました。ベンジーが幸せに暮らせれば私たちもうれしいです。イヌと引き離されずに住んで飼い主も喜んでいます。

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