| HOME >> CONTENTS >>海外の情報メニューへ >>NY動物警察メニューへ |
| 「アメリカNY動物警察」番組レポート 4-2 |
|
ニューヨーク市 彼は動物虐待防止協会(ASPCA)のH捜査官。おとり捜査もするため、顔は伏せます。 |
![]() |
H捜査官『通報してきた女性の話では、向かいの建物で麻薬中毒者が、近所の野良犬を理由もなく殴り殺して捨てていったそうです。現場へ急行している理由は、これ以上、被害を広げないためです。奴等は動物を虐待して楽しんでいるんです。現場に残された証拠を見つけ出して、捕まえてやりますよ。通報者も憤慨していましたから。』
|
| H捜査官『あの棒で殴ったんだろう。』 こちらが通報者の女性です。 通報者『犯人はこのビルに住みついている浮浪者よ。1人はドレッドヘア。ビルから出てきてイヌをその中に投げ込んだの。』 H捜査官『はっきり見たんですね。』 通報者『ええ、もちろん!』 野良犬は住民に愛されていました。 通報者『ポンチョと呼ばれていたの。かわいそうに…。(とイヌのいる場所を覗き込む。)みなのアイドルだったのよ。“137丁目のポンチョ”と呼ばれてね…。9年もここにいたのに…。』 デラレート捜査官『9年間も?』 通報者『おとなしいイヌだったわ。』 通りすがりの男性『俺エサをやってた。皆そうだよ。動物を殺して何が面白いのかね…』 H捜査官『既に犯人のめぼしはついています。今も近くにいるはずです。殺されたイヌは廃墟となったビルに住みついて、住民からエサをもらっていました。大人しいイヌで可愛がられていたようです。これからASPCAで検視をすれば、死因が分かるでしょう。住民からの情報も多数寄せられるはずです。』 |
![]() |
その頃、ディジャコモ捜査官は、ブルックリンに向かっていました。 一軒のアパートに入るディジャコモ捜査官。 |
![]() |
ディジャコモ捜査官『なんてこと…。もう大丈夫よ。かわいそうに、痩せ細っています。ひどい飼主ね。(と、イヌを撫でる)』 家主『イヌを置き去りにして、自分らだけ逃げたんだ。空腹なんだろ?』 ディジャコモ捜査官『そうよ。(とイヌにガムを与える。)胸が痛むわ。水さえあげてないの?』 ディジャコモ捜査官『リストが貼ってあるわ。』 計画的な夜逃げのようです。 ディジャコモ捜査官『持って行く物を書き出したのね。ベッドやステレオやネコまで書いてあるのに、イヌだけリストにないわ。 出て行ったのはいつ?』 家主『多分、今月の初め頃だったと思う。』 ディジャコモ捜査官『でも、冷蔵庫のチキンは新しいじゃない。』 家主『部屋の又貸しだよ。』 ディジャコモ捜査官『誰に?』 家主『知らない奴が夜中だけ部屋を使ってた。』 ディジャコモ捜査官『イヌの飼主はどっち?元の住人?又貸しした相手?』 家主『元の住人だ。』 ディジャコモ捜査官『ドッグフードは?』 家主『どこにもなさそうだ。(と一緒に探す。)どうするんだ?』 |
![]() |
ディジャコモ捜査官『すぐ獣医に診せてエサを与えるわ。これほど衰弱するまで放っておくなんて許せません。飼主宛てのメモをドアに貼っておくわ。イヌを保護したとね。返してほしければ連絡してくるはず。同時に私達も飼主の居場所を探すわ。』 幸い家主は飼主の勤務先を知っていました。 |
![]() |
彼女は衰弱したダルメシアンを連れASPCAの診療所に向かいます。イヌの名は“101匹のワンちゃん”のパーディに決まりました。 ディジャコモ捜査官『餓死する前に救出できてよかったです。』 これほど衰弱していたら回復に時間を要しますが、ASPCAで長期に渡るケアを受けられます。 (ASPCAで診療中のパーディ。) |
![]() |
ギドルウスキ獣医師『まぁ!かわいい子。…衰弱してるわね。』 |
![]() |
ハーレムで死体となって発見された、野良犬のポンチョのレントゲン写真が出来上がってきました。 獣医『ここは前頭洞と呼ばれる部分ですが、この部分の骨が砕けています。』 |
|
詳しい分析結果を待っている間、H捜査官は容疑者を探しに出かけることにしました。現場周辺を捜査するため、サンダーノ捜査官も協力します。 H捜査官は廃墟となったビルを捜索します。 |
![]() |
ビルにはいないようなので、近隣を車で巡回します。 |
![]() |
ディジャコモ捜査官は、次はサラックス捜査官とネグレクト事件に当たります。サラックスは昨日、衰弱したイヌが2匹いると通報を受けました。しかし、飼主は不在でした。そこで飼主にメモを残した所、ある動物保護団体のシェルターに、1匹のイヌが連れて来られたそうです。 |
![]() |
保護団体受付の女性『痩せたロットワイラーよ。』 サラックス捜査官『いるの?会えます?連れて来られたのは昨夜?今朝?』 女性『今朝よ。』 サラックス捜査官『何と言って連れてきたの?』 女性『拾った、飼えないと言って。』 イヌの名はキング。捜査官の前に現れたキングは明らかに衰弱した様子でした。 サラックス捜査官『犬小屋さえないと通報者は言ってたわ。匿名電話でね。』 獣医『脱水状態だわ。今日来たの?』 サラックス捜査官『ええ、昨日まで家にいたの。』 |
![]() |
獣医『ひどい衰弱ぶりね。骨が見えてる。』 どうやら飼主は、かなり長い間イヌの世話を怠っていたようです。処罰を恐れ、慌ててここへ連れてきたのでしょう。 キングをASPCAの獣医に診せる手配をして、2人は1匹の救出に向かいました。飼育放棄“ネグレクト”は後を絶ちません。 サラックス捜査官『飼い犬をモノだと思っているんです。“イヌも家族の一員よ”と説明しても、彼らの意識を簡単に変える事はできません。…着いたわ。』 もう1匹はまだ家にいました。 |
![]() |
ディジャコモ捜査官『こんにちは。(とイヌに話しかける)』 ディジャコモ捜査官『マギーって言うの?(とイヌに話しかける。嬉しそうにはしゃぐマギー)』 |
![]() |
サラックス捜査官『昨日、この子の写真を撮ろうとしたら、キングが前に立ちふさがってちゃんと撮れなかったのよ。奥まで踏み込もうとしたんだけど…』 ディジャコモ捜査官『キングがウロウロしてたら近づくのは無理よ。』 (ASPCAに到着したパトカー) ASPCAのフェニシェル獣医師にマギーを診てもらいます。 フェニシェル獣医師『飼主は何か言ってた?』 ディジャコモ捜査官『飼主の妻は何も知らなくて、年齢すら分からないって。』 獣医『(マギーを診察しながら)このイヌの目を見た所、どうやら白内障を患っているようです 。白く濁ってるでしょ。その上、水晶体の位置までズレてしまっているわね。眼房水が流れ出ないから眼球が出ているのよ。眼内の液体が詰まって眼圧が上昇しているの。』 ディジャコモ捜査官『発症時期は分かる?』 |
![]() |
獣医『いいえ。昨日今日じゃないわ。専門眼科医に診てもらうのがいいと思うわ。残念ながら眼球を残すことは無理でしょうけど。 いつ頃病気になったのか診断してもらえるわ。』 もっと早く獣医に診せていたら、ここまで悪化しなかったはずです。 |
![]() |
一方、ルーカス捜査官も、キングを連れてシェルターかASPCAに戻ってきました。 現時点では断定できませんが、マギーの目とキングの衰弱ぶりからすれば、飼主の起訴は必至のようです。捜査官らは証拠固めにとりかかります。 |
![]() |
3週間前、ディジャコモ捜査官はアパートの一室でダルメシアンを保護しました。手厚い看護のお陰で、パーディは急速に健康を取り戻しています。 ギドルウスキ獣医師『体重も増えました。ここに来た時は9キロしかなく、ひどく衰弱した状態でした。血液検査をして問題がなかったので、徐々にエサを増やし、健康の回復に努めました。最初の 7日で体重が4キロ増え、その後も少し増えました。まだ標準より細いですけどね。もう少し体重が増えたら、不妊手術をし里親を探します。最初は人見知りしていましたが、とても人懐こい子です。おまけに活発です。ねぇ、お転婆なのよね。(とパーディに話しかける)』 |
|
|
その頃、H捜査官はハーレムで容疑者の追跡を続けていました。検視報告はまだ上がってきていませんが、容疑者を見つけ出して、通報者に顔を確認してもらうつもりです。 別の捜査官『逮捕は目前だ。』 |
![]() |
眼科医の診断を受けたマギー。やはり目は治らないそうです。 フェニシェル獣医師『もう視力はないですし、痛そうなので眼球を摘出することになりました。ひどい緑内障だそうです。眼房水の流れが滞り、眼圧が上昇しているのです。感染症や腫瘍ができている可能性もあるので、生検を行う予定です。』 フェニシェル獣医師は別の病気も見つけました。乳腺腫瘍が出来ていたのです。 獣医『乳房を全部切除することになりました。手術は数回に分けて行うことになるでしょう。生検の結果によりますが、長生きは難しいかもしれません。たとえ悪性で短い余生でも、幸せに暮らすこ とがマギーにとっては大切です。私達も出来る限りのことはしたいと思います。』 |
|
|
トレーニングルームに入るトレーナーとキング。 トレーナー『リードを放して、どう反応するか見てみましょう。』 キングは健康を回復し、今日は里子に出すための審査を受けます。トレーナーたちは心配そうです。 トレーナー『元の飼主が満足にエサを与えていなかったので、食事中に邪魔されると攻撃的になる恐れがあります。』 (とキングの前にエサの入ったフードボールを置くトレーナー。手の形をした棒をキングの前に差し出してみた所で、一気に食べ終えるキング。) トレーナー『もう少し与えてみます。』 (フードボールを床に置いてすぐ離れるトレーナー) トレーナー『あっという間に食べちゃうからテストできないわ。 こっちに来てリード持ってくれる?(ともう1人のトレーナーに指示。)キングの後ろ側に立ってちょうだい。キングの頭があちらに向くようリードを引っ張ってね。手を出してみるわ…(威嚇するキング)嫌みたいね。一回ずつご褒美をやって、機嫌よくテストさせなきゃ。(とキングにご褒美のオヤツを与える)』 トレーナー『次に行くわよ。今度は頭の方に立って。(ともう1人のトレーナーに指示)私は後ろに回ってお尻を押さえつけるから。…後ろに回られるのを嫌がってるわね。(お尻を触ってすぐに離れて様子を見る)とても用心深くて、体に触られるのを嫌がっています。今後訓練で、馴らしていく必要がありますね。ただ、エサは落ち着いて食べられました。これは意外でしたね。(とキングを撫でる)』 |
![]() |
時間と共に、キングの緊張も解けてきたようです。 トレーナー『テストを開始した時と今の態度を比べただけでも、随分と進歩が見られます。最初は私達を警戒していたのに、今はとてもリラックスしています。希望が持てますね。』 一度は失った人間への信頼も、ASPCAの協力で取り戻せそうです。 |
![]() |
マギーは無責任な飼主のせいで、片目を失う事になりました。摘出手術が行われる中、捜査官の2人は飼主の家に向かいました。 (飼主の家へ到着) ディジャコモ捜査官『ASPCAの捜査官です。イヌの引渡し同意書に署名して下さい。本題はこの先なんですが、マギーもキングも酷い状態でした。あなたは世話を怠った罪で逮捕されます。壁に手をついてください。…何で獣医に診せなかったんです。(飼主に手錠をかけてパトカーへ連行。)あなたの供述は裁判で証拠となります。尋問では黙秘権と弁護士をつける権利が与えられます。』 (パトカーに乗る) ディジャコモ捜査官『逮捕は当然のことですが、彼には予想外だったようです。あれだけ放ったらかしにしたのですから、仕方ありません。』 飼主には1,000ドルの罰金か、最長で1年の禁固刑が科せられます。 |
![]() |
元気になったパーディもトレーナーの元にやって来ました。 トレーナー『座れ。(トレーナーの前にウキウキと寄って来て座るパーディ)…お手。お手はできないの?(立ち上がって尻尾を振るパーディ)』 パーディならすぐに里親が見つかるでしょう。しかしその前に、トレーナーによる審査に合格しなければなりません。 (フードボールに手をやっても怒らないパーディ) トレーナー『さあ、次のテストよ。』 別のトレーナー『何よ、そのセーター!趣味が悪いわね!(と声を荒げてパーディに近づく)お前は何て悪い子なの!』 (尻尾振ってトレーナーに近づこうとするパーディ。叩く真似をされても尻尾を振って少し下がるだけのパーディ。) |
![]() |
別のトレーナー『さあ、こっちへおいで。(と優しい声で両手を広げる)』 (ためらいなく、トレーナーの手に向かって撫でられるパーディ) トレーナー『飼主に捨てられたのに、今ではすっかり立ち直っています。人間を攻撃する様子もなく、びくびくする様子もなく、エサも静かに食べています。この子なら何の心配もなく里子に出せます。とても愛らしいイヌです。』 最後に他のイヌと遊ばせてみます。 別のトレーナー『(じゃれ合う2匹を見て)文句のつけようがないわ。』 トレーナー『とても温厚だわ。』 別のトレーナー『活発だけどね。笑。はい、そこまで。』 トレーナー『この後は斡旋部に連れて行かれる予定です。すぐに里親が見つかるでしょう。子供のいる家に引き取られても大丈夫です。』 |
![]() |
手術を終えたマギーは里親探しのため、NYのテレビ局を訪れました。 アナウンサー『今日はASPCAのペンタンジェロ捜査官をスタジオにお迎えしました。そちらは?』 |
![]() |
H捜査官はポンチョの死亡に関する最終報告書を受け取りました。死因はやはり、撲殺でした。 (走り出すパトカー) |
![]() |
一方、ハニーには新しい飼い主と、ケリーという仲間ができました。ハニーとケリーの相性は抜群です。 飼主『腫瘍は全て手術で取り除いてもらいましたが、今後も定期的に検査に連れて行きます。再発の可能性は高いですから。 |
| 番組で捜査、又は、逮捕の対象となった市民は 法廷で有罪が確定するまでは、無罪と推定されます。 |
|
Copyright (C) 2006 kanako. All Rights Reserved. |
| HOME >> CONTENTS >>海外の情報メニューへ >>NY動物警察メニューへ |