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「アメリカNY動物警察」番組レポート 4-7
=撲殺された2匹のイヌ=

2匹のイヌが暴行を受けていたとASPCAに連絡が入りました。
ギャンクウィッツ捜査官とライアン捜査官が現場へ向かいます。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
「通報では昨夜遅く若者が公園で2匹のイヌを殴り殺したそうです」
2人は犯行現場とされるブロンクス公園を調べ始めました。


ーライアン捜査官ー
「この公園は周囲の4件のアパートからよく見渡せる場所にあります」
通報内容は事実でした。2匹のイヌが死んでいたのです。

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「とても自然死には見えません。首の回りには傷があるし、頭部にこぶがある。死体には虫がたかり始めています」
もう1匹は10メートルほど離れているところに横たわっています。

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「2匹目ですね。目撃者の情報を思い出してみましょう。昨夜男性が長くて太い棒のようなもので、イヌを30分近くも殴り続けていたそうです」
残虐な行為に怒りが込み上げる捜査官。

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「これはかなり悪質な動物虐待だと思います。殴り殺すなんて許せない!かなり長い時間殴り続けない限り死にません」
ギャンクウィッツ捜査官が、塀の上に凶器らしき物を見つけました。

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「イヌの毛が付着しているのでこれで殴ったのかも知れません。
イヌでも人間でも命の重さは同じなんです。生物の命を軽んじるような行為は許されべきじゃない
動物虐待を行う人は、残虐な行為を繰り返す傾向があると研究により指摘されているので逮捕が急がれます。

 

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「目撃者の証言だけじゃなく、検視解剖による死因の特定もとても重要です。これから逮捕に向けて証拠を集めます」
2人の捜査官は、袋に入れた2匹の遺体を車に乗せました。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
「防犯カメラが設置されているかも知れないので周囲のアパートへ行ってみます。運が良ければ、暴行の様子や犯人の姿が写っているかも知れません。」
ギャンクウィッツ捜査官は、近くの、アパートを訪ね警備員に話しを聞きます。

面倒な作業ですが、なにか手がかりが見つかるかも知れません。
2人は過去24時間の映像を調べるよう警備員に依頼し、目撃者探しを続けます。
一軒の部屋を訪ねると、中から若者が出てきました。
歳は16歳だそうです。
部屋の窓からは、事件現場の公園がよく見えます。
部屋には彼の母親もいました。
2人は親子にいくつか質問し、もしなにか情報を聞いたら電話をするように言い、外へでました。
外で遊んでいる中学生ぐらいの子供達に質問し、有力な情報を得ます。先ほど話した若者が捜査線上に浮かびました。イヌを2匹飼っているとのことです。

ーライアン捜査官ー
「犯行を目撃していても、人前で言いたがらない人もいます。
でも多くの人がイヌの鳴声を聞いたらしく、大体の犯人像がつかめましたよ」
ーギャンクウィッツ捜査官ー
「事件に関する情報を誰も教えてくれません。我々と話す姿を犯人に見られるのを恐れてる。でも感触はあったので2〜3日の間待ってみます。いろんな情報や証拠が集まり、犯人を逮捕できるでしょう」

ギャンクウィッツ捜査官たちはイヌの死体をASPCAの診療所へ運びました。リースマン獣医師が2匹の検視を行い、死因は撲殺か調べます。2人は獣医師に状況を説明します。

ーリースマン獣医師ー
「このイヌたちが何かで強く殴りつけられたのなら、皮膚に多くのアザがあるはずです。まず、頭部のレントゲンを撮ってみましょう。もちろん胸部と腹部もです。それによってどの部位を骨折しているのか確認できますからね。それから付着した血液などをきれいに洗って身体に残された傷跡を細かく調べます。」


 

=飼い主に置き去りにされたポリーとスクーター=

話は変わり、ASPCAに数名の新人捜査官が採用されました。
そのうちの一人がクリスティ・アダムスです。


ーアダムス捜査官ー
「昔から動物は大好きです。この仕事のことを知って興奮しました。まさに天職ですよ。私が希望していたのはオフィスでの仕事がじゃない。実際にいろんな現場へ出向いて動物たちを助けてやることなんです。やりがいのある仕事を見つけたと思っています。でも動物に対する愛情だけでは務まりません。


彼女は現在、サンダーノ捜査官の助手として研修中です。パトロール中の2人のもとへ、家の中にイヌが放置されているという通報が入りました。5日間も飼い主の姿が見えず餌も水も与えられていないとのことです。


2人は現場へ向かいます。
現場に到着し、ドアをノックすると中からイヌの鳴声が聞こえました。近所の住民に尋ねるとこの家は借家で、住人の姿を何日間も見ていないそうです。

2人は家主を訪ね、聞き込みをします。住人は女性で、居住年数は4年とのこと。家賃も滞納しています。家主も2週間ほど姿を見ていないと言っています。家主に鍵を開けてもらい、中に入ります。

鳴いていたのはヨークシャー・テリヤでした。
餌を与えられていなかったのかずいぶん痩せています。

ネコも出てきました。
2人は2匹を保護し車に乗せて再び部屋の中を調べます。

階段の上にハムスター用のケースが置いてあり、すでにハムスターは死んでいました。中では大量のゴキブリが発生しています。
部屋の中にもゴキブリがいて、どうやら長いこと戻っていないようです。


ーサンダーノ捜査官ー
「イヌはガリガリに痩せているわ。ネコはゴキブリを追い回して食べていたんでしょうね。住人から連絡が来ることを願って警告書を残していきます。脱水症状を起こしてる。皮下脂肪の量から判断して衰弱状態を判断します」
警告書をドアに貼り付け、本部に連絡を入れ、2匹をASPCA診療所へ連れて行きます。

ASPCAに到着し、2匹は直ちに診察室へ運び込まれました。
まずは、ヨークシャー・テリヤから診察です。

ー獣医師ー
「衰弱状態は5段階中最悪の5に近い4だわ。酷い状態ね。これから血液検査と寄生虫の検査を行うわ。その後、通常の健康診断をして他に疾患がないか調べましょう」


今度はネコの番です。
ネコの状態はよくありませんでした。
やはり脱水症状を起こしていました。

ー獣医師ー
「ネコはイヌより体が小さいから体内の水分を失うのが早いんです。去勢されたオスね。体を軽く触っただけであばら骨や背骨だけでなく骨盤まではっきりわかる。痩せた原因は飢えだと思うけど
結論を出すのは検査後です」

最後はハムスターの検視です。ケースの中から取り出し、血液検査と寄生虫の検査を行います。取り出した死骸はすでにミイラ化していました。完全に乾燥しているので検視できないようです。
解剖も出来ません。


ーサンダーノ捜査官ー
「あの家に住んでいた女性の居場所を探して動物を置き去りにした原因を調べます。相応の理由がない限り罪は重いでしょうね。

 

 

=公園で死んでいたイヌの検死結果=

 

ASPCAの診療所ではりースマン獣医師が、公園で死んでいたイヌの検視を終えました。
これから2人の担当捜査官に結果を報告します。

ーリースマン獣医師ー
「犯人の行った行為はかなり残虐です。殴り殺そうとした意思が明確に見受けられます。断言できますよ。内出血がかなりひどい。何度も繰り返し殴りつけて殺した証拠です。2匹とも頭蓋骨が割れていました。死因は脳に受けた損傷だと考えられるでしょう」

事件は非常に凶悪な物でした。容疑者が一人います。早急に犯行の裏付けを取り逮捕を急がねばなりません。ギャンクウィッツ捜査官とライアン捜査官は再び犯行現場付近を訪れ昨日の捜索の続きを開始しました。まず、警備員にテープに何か写っていたか聞きに行きましたが、あいにく警備責任者は休んでいたため、証拠になる映像があったか後日聞くことにします。

 

 

再び外で聞き込みを続けるうち、新たな目撃者が現れました。
住人は残虐な事件に怯えています。
目撃したことを連絡してくれた人達がいたのです。
ー目撃者ー
「あの夜、イヌの悲痛な鳴声で目が覚めました。その男は何度も繰り返しイヌを殴りつけていました」
ーギャンクウィッツ捜査官ー
「事件の目撃証言を行うにはとても勇気が必要です。それでも匿名という条件で貴重な情報を提供してくれました。捜査に協力してくれるのは犯人に強い憤りを感じ、厳しく罰せられるべきと考えているからでしょう」

他の目撃者からも話を聞き、情報が集まるにつれ犯人像が見えてきました。公園でイヌを撲殺した犯人を特定するのに充分な目撃証言が得られました。
ーライアン捜査官ー
「憶測での判断はできません。しかしさまざまな状況や証言から考えて、犯人は暴力的な人間だと思われます。動物の命を軽く考える人間は人命も尊重しないでしょう。放っておくと危険です。早く犯人を特定して逮捕しなければなりません。我々に課せられた任務は動物虐待の理由を突き止め、早急に犯人を逮捕する事です。


2人の捜査官は容疑者の部屋を訪ねます。
ドアをノックしましたが応答がありません。
家は留守でしたが逮捕は時間の問題でしょう。

 

="ウーリー"と"デミ”=

M捜査官はおとり捜査も行うので顔を伏せます。
今日は通報を受けての出勤です。
ブロンクス地区の北側に手入れの悪いイヌが4匹いるようです。
同行しているのは新人捜査官のピート・リバスです。
彼は市警察に勤務していました。
ーリバス捜査官ー
「ASPCAの仕事に関してはまだ勉強が必要です。素人同然なんです。けれど、警察官としての経験は役に立ちますし動物は大好きなので理想的な仕事だと思いますよ」
2人は現場に到着しました。
ーM捜査官ー
「こんにちは、奥さん。お宅のイヌの件で苦情が出ています。
イヌは元気ですか?何か問題は?」
問題ないという飼い主に家に入れてもらうことに・・・
家にはイヌが4匹とネコと鳥がいました。

2匹のイヌは毛むくじゃらですがプードルのようです。
"ウーリー"と"デミ"という名前でした。

ー飼い主ー
「プードルは毛が伸びているけど他の2匹は問題ないわ」
と飼い主は言いますが、他の2匹も手入れが必要です。
取り上げられるのでは、という不安からなんとか言い逃れしようと必至です。女性には気の毒ですが放置は出来ません。

ーM捜査官ー
「それではこうしましょう。犬達の毛を刈る費用を負担しますよ。
だから事情を聞かせて下さい」
M捜査官はASPCAが費用を負担すると説明しますが
飼い主はまだ言い訳を続けます。

近所のキングズブリッジ動物病院に連絡を入れます。
ペットサロンでは無理でしょう。
動物病院で毛を短く刈ってもらい、病気がないか獣医師に診察してもらいます。
「一緒に問題を解決しましょう」と飼い主に声を掛け、2人は現場を後にしました。
ーM捜査官ー
「今回の飼い主の場合は虐待事件として扱うつもりはありません。
彼女はイヌを愛していますが収入が少ないので助けが必要なだけです。

 

=イヌ撲殺事件=

一方、ASPCAのギャンクウィッツ捜査官とライアン捜査官は、2匹のイヌを公園で撲殺した容疑者を特定、この残忍な人物の逮捕に向かいます。ここ一週間の地道な捜査のおかげで証拠は十分揃いました。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
今回の事件は殺人事件と同じように扱っています。容疑者の居場所を探し出すため、M捜査官に応援を頼みました。これまでの捜査で我々の顔は人々に知られていますし容疑者は隠れているようなのです。そこでM捜査官に容疑者の写真を見せました。彼が容疑者を発見次第、逮捕へ向かう予定です」
M捜査官は車を降り、逮捕に向かいました。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
「M捜査官はASPCAの中でもっとも有能で経験も豊富です。この仕事に就く前、我々は市警察の同僚でした。彼は非常に優秀な覆面捜査官でしたよ」
"公園付近に到着、容疑者の捜索を開始するという、M捜査官からの無線が入りました。

2人は周囲を走り容疑者を捜します。通りがかった市警察のパトカーが容疑者探しに協力を申し出てくれました。顔写真を渡します。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
「見つけたら連絡をくれ。君が逮捕しても構わない。動物を殺した容疑で指名手配中だ」
「協力要請に快く応じてくれていつも助かっていますよ」
M捜査官から連絡があり、容疑者は6時頃まで家へ戻ってこないようです。
まだ2時半ですが辛抱強くまつことにします。
その間、M捜査官と打合せです。
M捜査官が容疑者の家に電話を入れると兄がでて、弟はまだ帰っていないと言います。

電話を終えた直後、兄が家から出てきました。容疑者と接触するかも知れないので、M捜査官は尾行することにしました。

2人は車を走らせ、あたりを巡回します。M捜査官から無線です。
「容疑者がいたぞ!ジャージ姿だ」


2人も急いで応援に駆けつけ、容疑者を確保し、手錠をかけます。

凶悪な動物虐待に対する刑は最高で懲役4年、
罰金には上限が定められていません。

3人は犯人を署へ連行します。


ーギャンクウィッツ捜査官ー
「午後4時15分に逮捕、署に連行します」
今回の迅速な逮捕はASPCA捜査官の功績です。

ーギャンクウィッツ捜査官ー
「われわれの市警察でのキャリアは合計すると45年以上。M捜査官は市警察で10年間おとり捜査に従事していました。
1枚の写真だけで実際の人物を識別できます。
優れた技術を持っているので頼りにしていますよ。
怪我人を出さずに容疑者を逮捕できました。
動物を虐待すると罪に問われるということが、容疑者も良くわかったはずです」

 

=飼い主に置き去りにされたポリーとスクーター=

ー獣医師ー
「今日は2匹の体重を量ります。体重計に乗せてくれる?」
2週間前、サンダーノ捜査官とアダムス捜査官が置き去りにされていた動物を保護しました。
イヌのポリーとネコのスクーターです。
2匹は順調に回復しています。

ー獣医師ー
「2週間前は3.2キロだったのに、今は4キロあります。血液や排泄物に異常はなかったのでやせた理由は確定できました。2週間で約1キロ増えたのは、この子がエサや水を与えられていなかった証拠です。元気に回復するためには栄養をとって標準体重に戻すことですね。」
次にネコを診察します。

ー獣医師ー
「とても美しいネコでしょう?この子は2.7キロでした。でも今は4キロあります。この子の体重は2週間で約30%増えたことになりますね。排泄物の検査でも血液検査でも異常がなかったので問題は体重だけでした。2匹のこれらの検査結果から判断すると食事をしていなかったことが痩せすぎの原因ですね。エサと水を与えただけでかなり回復しました。飼い主に放置されていた証拠です」


2匹の飼い主を捜査中のサンダーノ捜査官に検査結果が伝えられるでしょう。

 

="ウーリー"と"デミ”=

M捜査官のこの日の任務は、毛が伸びた2匹のプードルを動物病院に連れて行くことです。飼い主も同行させます。世話を怠った結果の重大さを見せることにします。病院に到着し、2匹はさっそく毛を刈ってもらいます。毛がからまっているため慎重に刈る必要があります。


ー獣医師ー
「耳が出てきたわよ」「次は前足の毛を刈りましょう。ここにツメがあるわ。肉球は見えてるけどこの毛を刈らなきゃね。長く伸びた胸の毛が足の毛にからみついてるから、毛が引っ張られてとても歩きにくいはずよ。これじゃ普通に歩けないし、足を上げるのも重くて大変ね」


飼い主は、死んでしまった友人が飼っていた2匹のプードルを
引き取ったと言うことです。

老犬のデミは白内障ですが特に大きな問題はありません。
もつれた毛は皮膚病の原因になります。
しかし2匹とも問題はありませんでした。
きれいに刈ってもらった2匹を見て飼い主は「同じイヌとは思えない」と驚いています。

 

ー飼い主ー
「こんな状態まで二度と放置しないわ」
深く反省したようです。
長い間、市警察の覆面捜査官として働いてきたM捜査官はこれまでとは違う満足感を得ています。


ーM捜査官ー
犯人の逮捕だけでなく、指導、教育、そして努力する人々の手助けも我々の仕事なのです。飼い主の女性は世話の大切さを学び、ASPCAに感謝しています」


ー飼い主ー
「捜査官にはとても感謝しているわ。世話することの大切さが身にしみてわかったの。この子達が本当に嬉しそう。とっても幸せな気分よ。とても感激しているの」


 

=野生のリスレスキュー=

ASPCAはペットだけでなく野生動物の保護も行います。
サンダーノ捜査官にはお気に入りの動物がいるようです。
ーサンダーノ捜査官ー
「クイーンズ地区でリスがワナにかかって死んでいると通報が入りました。リスは大好きな動物なのでいつもより動揺しています。
イヌもネコも好きですがリスは時別なんです。リスに関する事件は腹が立ちますね。野生動物の中には害を及ぼす厄介者もいます。
でも、共存は出来るはずです。捕らえてもエサヤ水は与えるべきです。まずは状況を確認しましょう」

現場に到着し、サンダーノ捜査官は、玄関脇に置いてあるワナの中に入ったままのリスを発見しました。ワナの中ですがリスは無事のようです。回りにはピーナッツが散乱しています。
ピーナツでおびき寄せ、捕まえたようです。
ワナの中には水もエサも入っていません。

住人は留守のため隣人に話を聞きましたが何も情報は得られませんでした。リスは野生動物ですが住宅地に迷い込んだのでしょう。
この家の住人に警告書を残してリスは放してやることにします。
捕らえたリスは解放するよう法律で決まっています


ーサンダーノ捜査官ー
「リスに危害を加えるのは法律違反ですがリスにケガがないので住人を罪に問う気はありません。でもワナに閉じこめられたリスを放ってはおけません。どこかへはなしてやります」

リスを放すのにちょうど良い野原を見つけ、はなしてあげました。
無事に木に登ったことを確認し、本部に報告を入れました。
トラップを返してこの件は解決です。

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