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「アメリカNY動物警察」番組レポート 4-11

 

ルイスとルーカス捜査官は本部からの連絡で現場に向かっています。
「やせた犬がいると通報がありました。今から様子を見に行きます。」
飼い主の家が地下室で犬は外にいるという情報です。
到着した時玄関から人が出てきました。
「犬を飼っているの?」「いいや」「裏庭から見せてもらえる?」
あちこちの家が飼っていてどの犬のことか分りません。
本人に確認することになり地下を訪ねます。
「犬を見せてもらえる?」「ここにはいない」「ちょっと中を確認させてもらうわ」
「この子は?」「捨て犬を拾ったんだ」「さっきと話が違うな。リードは?」
二人が犬にリードを着けている間に飼い主が逃げ出しました。
犬はルイサ。ひどく衰弱しているので急いで診療所へ連れて行きます。
「飼い主は逃げましたが探すのは簡単です」
飼い主の話には一貫性がなく焦ったり逃げたりするのもやましい気持ちの現れだと捜査官は言います。
聞き込みをすると「暴力的な男だから心配だ」と隣人が忠告をしてくれました。
写真を入手したため後日改めて来ることにしました。
「制服姿の捜査官に犬がいるかと聞かれて動揺していた」とルイス捜査官。
「逮捕するのか?と聞いてきたよ」「(笑い声をあげて)怪しいわね」「理由も聞かずにだからな」

診療所に到着しました。脱水症状を確認します。

引っ張った皮が戻りません。脱水症状です。肋骨も出ています。
最悪の状態で餓死寸前だと獣医師は言います。
これから1,2週間食事を与えて体重の変化を確認します。
それで増加すれば痩せた原因が餓えなので虐待が立証できます

「逮捕は時間の問題だと思います」

シュワルツ獣医師がルイサの担当です。
ルイサは保護時には痩せていましたが健康診断で異常はなく食事を与えただけで回復しました。
「最初に会ったときは筋肉はなくまっすぐに歩けないほど衰弱していました。同じ犬だとは思えないほどです。」
保護するのが数日遅ければ死んでいたと獣医師は言います。
「ノミの薬と1日数回の餌を与えること。この子に必要なのは食事だけだったんです。誰にも発見されず死んで行く犬が多い中この犬は幸運だった。よかったわ」

ルーカス、ルイス捜査官はルイサの飼い主を再び訪ねます。
検査の結果衰弱の原因は餓えだと判明しました。
しかし家の様子が変わっています。飼い主が住んでいた地下室はもぬけの殻でした。
それでも探し出す自信があると捜査官は言います。
聞き込みをすると飼い主を知る人々は多くを語ろうとしません。
「車を見て今はどこかに隠れているのかもしれません。知り合いもその内話し出すでしょう」


サラックス捜査官は負傷した犬を保護しました。シェルターから虐待の疑いがあると通報が入ったのです。
犬の名前はコナ。2ヶ月前に交通事故にあい足がマヒしたため飼い主が安楽死させようと思ったといいます。
「体重が激減したともいいますが話がよく分かりません。診療所で痩せた原因を特定します」

コナはマヒした足で歩き慣れているようで痛がりません。
担当はリースマン獣医師です。
「側頭部に筋肉がほとんどなく首から足にかけて大きくくぼんだ状態です。背中にも筋肉がないので背骨が浮き出していますね。交通事故にあう前に健康だった犬がこんなに衰弱している理由が説明できません」
検査結果が出るまで点滴をうって安静にします。
「昨日は留守で飼い主から話が聞けませんでした。事故後どのような生活をしていたのかこれから話を聞きに行きます」
とサラックス捜査官。
ルーカス、ルイス捜査官は現場に戻りたまり場や公園に立ち寄って聞き込みを行っています。
飼い主の写真を見せ事情を話せば色々と話してくれました。
「我々が姿を見せ聞き込みをしていることを聞かされればうんざりしてくるでしょう。
 自ら我々に連絡をしてくるよう仕向けるのが狙いです。」と捜査官。
犯罪者の多くはなかなか態度を改めないため根気強く追い詰めるのだと言います。

早速この効果があったようです。伝言が入っていました。


「聞き込みをしているようだな。2度と家にはこないでくれ。もし来たらケガをするぞ」脅迫です。
聞き込みの調査で飼い主は隣人を銃で脅したことがあると分りました。
飼い主をみたら銃器所持の確認が必要だと捜査官は言います。
「危険な男です。悪いことをしたという自覚もあるのでしょう」

コナの衰弱の原因が分りました。糖尿病です。
なかでも深刻な症状が出る「糖尿病性ケトアシドーシス」だとリースマン獣医師は言います。


体内でうまくブドウ糖を使えないため人間とおなじようにインスリン注射が必要になります。

別の問題は交通事故でマヒした足です。
「コナにとって最善の治療は足を切断することですね。このままでは怪我を重ねるだけです。
 私の長年の経験から自由に動かない足はないほうが動きやすいんですよ。」

餓えたプードルがいるとの通報でギャンクウィッツ捜査官とライアン捜査官が出動しました。
事情も知らず通報されて迷惑しているのだと飼い主は言います。
問題はあったが解決済みだといいながら犬を見せてくれました。
家族が置いたねずみ駆除の薬を食べたようだといいます。
「下痢も治まったし食欲もあるわ」
捜査官は事件性がないと判断しました。飼い主は低所得者のためASPCAの支援が受けられます。
「痩せているのは寄生虫かもしれません。診療所で治療を受けてください。診療費はASPCA持ちです」と捜査官。
「ありがたいわ。この子に何かあったら2歳の娘が悲しむから重い病気だと心配だもの」と飼い主。
診療を受けさせ診断書を見た上で必要があれば話を聞きにくると捜査官は言います。

NYの冬は動物たちにも過酷です。
吹雪の夜食べ物も与えられず外へ放置されていたという犬の様子をサラックス捜査官は見に行きます。
マイナス10度という過酷な状況の中同じような内容の通報を数多く受けていると言います。
住人を訪ねました。自分の犬ではなく家主の飼い犬だと言います。

犬は元気そうですが小屋が見当たりません。
「幸い犬は寒さに強い犬だったので元気そうですが小屋がなければ飼えない規則です。」
家主だという人物の家に向かいました。
家主の母親という人物は前の家主の飼い犬だといいます。
「今は家主なのだからあなたが飼い主になるのですよ」と捜査官。
一緒に現場に戻りました。家主は小屋があると主張します。

雪の中に埋もれた小屋がみつかりました。中に寝袋のようなものもあります。
「家主の母親によると昔の住人が置き去りにした犬を世話していると言います。
 登録や予防接種など規則の説明をします。彼女は心優しい人ですが犬を飼うための知識が必要です
説明を受けた家主は動物病院で診断を受けグルーミングをして登録をするといいます。
「最高の環境を整えるつもりだよ」
捜査官は環境が整った時点でもう一度確認に訪れます。

サラックス捜査官が担当するコナの件で進展がありました。
飼い主がシェルターへと送った経緯を聞けたのです。
事故をしたあと食欲がなくなっていき、活力を失い死を待つだけだと思って安楽死を決意したと言います。
「シェルターへ行く前に動物病院に行っていれば糖尿病だと分ったでしょう」と捜査官。
この件をASPCAは虐待としては扱いません。
飼い主は病気だと知らずに最善を尽くそうとしたと判断したのです。
コナに関する捜査は終わりコナはトレーニングを経て新しい飼い主を探すことになりました。
「コナは利口です。寝そべったり尻尾を振ったりと人の側を離れません。心配はありません。」とトレーナー。
病気や足の状態に理解ある飼い主を探すだけです。

里子斡旋部のバックワルドはコナであれば里子に出しても平気だと言います。
ラブラドールの里親希望者は多く、人懐こいコナは診療所でも人気者です。
「病気やケガに負けずに幸せになって欲しい。だから大丈夫、絶対探してみせます」
とバックワルドは言います。

ルイス捜査官は通報を受け外につながれた犬を確認しにいきます。
裏庭に子犬を発見しました。
「大丈夫かい?首輪に南京錠をつけるなんて・・・かわいそうに」
マットを壁に立てかけ洋服を敷いただけです。小屋とはいえません。


捜査官を見つけた飼い主がやってきました。
捨て犬を拾ったため飼い主の家族が引き取りにくるといいます。
それまでは家の中で飼うことになりました。捜査官は余っていた首輪と鎖を交換します。
「あなたは親切だな。でも首に鎖や鍵をつけていると誤解をされてしまうよ」と捜査官。
飼うことになれば小屋も作ってあげると男性は言いました。
「それはいい。でもNYの規則では木の小屋ではなく保温性のある小屋が義務づけられているんだ。」
彼の息子が犬を飼うといいます。彼は正しい飼い方を知りませんでしたがきちんとした小屋を作ることを約束しました。

里子斡旋部のバックワルドは新聞社の取材に協力しました。
この記事が載れば里親が見つかるかもしれません。
「NYで有力の新聞社から取材の依頼がきたのは幸運でした。」とバックワルド。
バレンダインデーに向け愛が必要な動物たちの記事でコナを紹介してくれると言います。
コナは薬を投与するときも我慢強く常に前向きな態度に感心させられるとバックワルドは話します。翌日の新聞に記事が掲載されました。
サラックス捜査官はとても喜んでいます。
「この記事を見て里親が見つかるといいですね。コナは数日後に手術を受けますが、体重も回復しているし心配ないと思います。」

次に雪の中を放置されていた犬を見に行きます。
犬は家の中に居ました。グルーミングを受け毛もカットされて顔が見えるようになっています。
「リードとベッドも与えています。明後日動物病院に行くそうです。飼い主の改善努力に満足しています」
健康に異常がなければこの件はこれで終了です。

ルイサは保護されたときは衰弱状態でしたが元気になっています。
今日は里子に出せるかどうかの確認です。
「安全のために飼い主が首輪を引いたり、凍結防止の塩をまいているため足を拭いたり・・・」
ルイサは里子へ出すには申し分ないとトレーナーは言います。
「ピットブルは気性が荒いのにルイサは穏やかです。」

ルイサの飼い主は前回脅迫をしてきましたが、今回はまともな連絡でした。
NY市警の分署で会う約束ですが自分が逮捕されるとは知りません。
飼い主を分署に呼び出したのは賢明な選択だったと捜査官は言います。
男が現れました。分署の入り口の方へと誘導し話をします。
「犬は手放す?賢明だわ」
「よく聞くんだ。悪いがこのまま逮捕させてもらう

暴れましたが手錠をかけそのまま市警に引き渡しました。
男の話は二転三転しています。後は裁判に任せます。
「警察署の前にして正解でした。別の場所であればもっと激しく抵抗していたはずです。」
有罪が確定すれば最高1000ドルの罰金か懲役1年の刑が課せられます。

コナの足の切断手術です。肩甲骨から全て切断します。
「足を切断したら最初は戸惑うと思いますが元々使用していない足です。
 3本足で歩くことに慣れていますから動きやすいはずです」と獣医師。
1時間半に及ぶ緻密な手術が続きました。
「止血も少なく麻酔も効いていました。数日は痛いと感じるかもしれません。
 信じ固いとは思いますが夜までには歩き出しますよ」

翌朝サラックス捜査官がコナを訪ねてきました。コナもとても喜んでいます。
「とても人懐こい子です。ペット禁止でなければ私が引き取りたいぐらい」と捜査官。

コナの手術は大成功でした。
2週間後、里親希望のマリーがコナを迎えにきました。

家へ連れて帰る前にマリーの犬との相性を確かめます。
「記事と写真を見て心が痛み何とか力になりたくて引き取ることに決めた」と言います。
最初の険悪なムードに皆祈るような思いでしたが二匹はお互いを受け入れたようです。

名前は「ココ」に決まりました。
ココには毎日のインシュリンが必要になるためマリーは動物看護士から説明を聞きます。
「筋肉が多い部分の皮膚を軽く引っ張り針が筋肉に刺さってから薬を入れるの」
次はマリーの番です。見事にやり遂げます。
「簡単だったわ」とマリー。
「これなら心配ないわね」と看護士から太鼓判です。
ココはペンシルバニアで新しい生活を始めることになりました。

一方、保護されたルイサはバウマー夫妻に引き取られマンハッタンで暮らしています。
「ASPCAの記事を読みとにかく行ってみようと思ったの。寄付するだけでもいいしと。
 でもASPCAを訪ねたらとても感心したわ。遊んでみたらいい子ばかりでとても楽しかった。
 なかでもとても人懐こいルイサを気に入って引き取ることに決めたのよ」

マンハッタンでは犬を飼う人が多く、出勤前に2時間ほど散歩をして他の犬とも遊ばせていると言います。
「そして夜にもまた散歩に出かけるのよ」
ルイサは温かい家族を手に入れたのです。

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