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「アメリカNY動物警察」番組レポート 4-15

ASPCAの捜査官、サラックスとロマーノがブロンクスに向かっています。
緊急事態が発生したという通報を受け、エッジウォーター公園へ急行します。
惨殺されたハクチョウ2羽の死骸と巣に取り残された卵が発見されました。
動物管理局員が目撃者を現場に引き留めているので犯人の情報を聞き操作を開始します。
現場はマスコミや見物人で既に混み合っています。
急いで現場を確保しなければいけません。
動物管理局のオルティーズがロマーノ捜査官を案内します。
あまりに冷酷で残虐きわまりない殺し方です。
必至で抵抗したのか、羽が飛び散っています。
証拠になりそうな物はすべて収集します。

そばに巣がありました。
=ロマーノフ捜査官=
「メスは卵を守ろうとしながら死んだようです。犯人はメスを巣から引きずり出したのでしょう。
そしてここで殺したんです。」
あまりに衝撃的な現場の様子に、みなに緊張が走ります。

次にメスの現場の近くのオスの様子を調べます。
オスの胴体の上部に刺し傷がありました。
鋭利な凶器で刺されたんでしょう。
凶悪犯罪では目撃証言を取るのが困難です。
今日も同様でした。しかし捜査官は希望を捨てません。

=ロマーノフ捜査官=
「正義感の強い地域住民の皆さんにお願いがあります。
報道されると当人が犯行を吹聴する可能性があります。何か聞いたら些細な情報でも連絡してください。直ぐに我々が対応します」。
見物人から情報を集めながらさらに証拠品を捜します。
凶器になる物は多いがどれも血は付いていません。凶悪犯罪として捜査を続けて証拠を挙げ、犯人を見つけ出します。
皆この事件に憤慨しています。卑劣としか言いようがありません。

朗報もあります。
巣の中の卵はすべて無事でした。
オルティーズが安全な場所に保管しています。
卵がどれぐらい放置されていたかは不明です。
早急に暖める必要があるため、車に暖房を入れ、緊急走行します。

マンハッタン北部のASPCAの診療所では獣医師団が待機していました。
シュワルツ獣医師が死因を調べます。
検査結果は証拠として使われます。
=シュワルツ獣医師=
「2羽はつがいで卵は彼らの物でしょう。ハクチョウは一生添い遂げます。
互いを守ろうとしたはずです。かわいそうに・・・」
X線で検査して報告書を作成します。
現時点での見解では刺し傷が死因だと思われます。
つらい事件だけに卵への期待が集まります。
スタッフが簡易ふ卵器で暖めています。
今後卵をどうするかは追って検討します。
事態がうまくいくよう願いながら今は検視結果を待つのみです。

 

監禁されていたゾロとゴンゾ

アダムス捜査官はブルックリンにいます。
2匹のイヌが監禁されていると通報がありました。
2匹共やせ細っているようです。
この日同行するのは0捜査官です。
おとりの捜査を行うこともあるので番組では顔を伏せます。

すぐに2匹は見つかりました。
劣悪な環境に置かれています。
飼い主は留守なので隣の家から入ります。
=アダムス捜査官=
「イヌの様子を確認したいんです。脱水症状のようであまり動かないし健康状態が心配です。
2匹一緒にケージに入れられ水もエサもありません。体も細く仲が悪そうです。ケガする可能性もあります。」
カメラで記録を取っていると飼い主が現れました。
=アダムス捜査官=
「飼い主の方ですか?この飼い方は問題です。ケンカしてるようですし、エサもなく明らかにやせています。」
飼い主によると2匹は生後6ヶ月の兄弟だそうです。
飼い主にイヌを連れてきてもらい、間近で犬の観察をします。

=アダムス捜査官=
「やせ方も汚れ方も酷いようですね。彼らの世話をする責任はあなたにあるんですよ。
他にもあります。体中に傷があります、ケンカしているのに気付きませんでした?
足の後ろは傷口が開いています。面倒を見てないから知らないんですね。この子は傷だらけです。」
この状態をしんぱいした捜査官は2匹を保護します。
2匹とも異常にやせていて傷だらけ、監禁されエサも水も与えられていません。

医療処置が必要なので診療所に連れて行きます。
飼い主は同意しました。
2匹がやせ細った原因を獣医師が診断した後、飼い主に対してあらためて措置を講じます。
アダムス捜査官は2匹に名前をつけました。
茶色と白のイヌは”ゾロ”、目の回りがマスクをしてるような模様になっているからです。もう1匹のブチの方は”ゴンゾ”良い名前が付きました。ゾロとゴンゾを連れASPCAの診療所へ直行します。

診察を担当するのはナリヴァンダ獣医師です。
ももの後ろの傷が丸く開いています。
傷口から細菌が入ったようで化膿しています。
周りが腫れ上がっており皮膚が腐って血膿が流れ出しています。
脂肪の少なさは誰の目にも明らかです。
肋骨が浮き出ているし筋肉もかなり落ちています。
健康状態は5段中悪い方から2番目の4です。

この子もやせていますがまだマシです。
水準以下ですが見てのとおり肋骨も骨盤もさっきの子ほど浮き出てはいません。
体にフンが付いています。
しかし2匹ともその他に以上はなさそうです。

2匹に必要なのは愛情です。
獣医師の検査結果がでれば飼育放棄として立件できるか判明します。
2匹は個別のケージを与えられ待望の食事をもらいます。

 

ハクチョウ捜査その後

ASPCAの捜査本部ではロマーノ捜査官とルイス捜査官が、ハクチョウ惨殺の件を捜査中でした。
現場近くのガソリンスタンドに出入りする車の記録テープを入手しました。
どんな小さな手掛かりも見落とすことなく調べ上げるつもりです。
今は防犯カメラがとらえた車を検証しているところです。
ルイス捜査官が画像を調べる一方でロマーノ捜査官とサラックス捜査官は証言を集めます。
電話窓口も設置しました。今夜ニュースでも呼びかけます。
世間の注目度がとても高い事件です。
ASPCAは懸賞金を用意しました。これで少しは自体が進展すると思われます。
公共の場での事件は厄介です。
2人の捜査官は、協力を申し出た目撃者と証言内容を保護するため内密で聞き込みを続けます。今後も捜査班は犯人を追い続けます。
長期戦は覚悟の上です。

ネコの多頭飼育情報

世話できないほどネコを飼っている人物がいるという通報を受け、ルーカス捜査官とルイス捜査官が出動しました。
現場はブロンクスのようです。
手に負えないほど多くの動物を飼っているような人には信頼を得られる形で丁寧に指導するよう心がけています。
多頭飼育は周囲の人に危険を及ぼすとして深刻な社会問題になっています。
特にアパートの場合には個人の家と違って大勢のひとたちが住んでいます。
部屋の中で排泄させれば他の部屋にしみ出て隣人の健康を害することもあります。通報によると50匹は飼っているとのことでした。

真偽を確認する必要があります。
2人の捜査官は通報のあったアパートに到着しました。
通報があった内容を確認したところ、飼い主は反論しましたが、捜査官はネコの健康状態を確かめる必要があります。
男性は捜査官の入室を拒みましたが1匹ずつ見せることには同意しました。
全部で6匹のネコを飼っているという話で、そのうちの1匹、ミンキーを連れてきました。
ミンキーはよく手入れされていました。

今まで50匹ものネコを飼ったことはなく、入室を拒む理由は部屋が散らかっているためだからだそうです。しかしすべてのネコを見るまでは帰れません。
玄関先ですべてのネコを見せてもらいましたが、6匹ともとてもいい健康状態で特に問題はありませんでした。
基本的に捜査官は緊急事態でない限り部屋にはいることはできません。
死骸があったりひどい飼育状態だと確信すれば当然押し入る権利はありますが、今回は不要だと判断しました。
ただ不安が残るので引き続き動向に目を配ります。

 

ゾロとゴンゾその後

ASPCAの診療所ではゾロとゴンゾが順調に回復していました。
=シュワルツ獣医師=
「この10日間で体重が1.5倍に増えました。驚異的な数字ですよ。
成人男性で換算すると20キロ以上の増量です。病気ではなく単なるエサ不足だったんです。
食べたら回復しました。」
アダムズ捜査官はこの言葉を待っていました。
飼い主に会うためブルックリンへ向かいます。
本人と話をして詳しい事情を聞きだします。

ルーカス捜査官、ルイス捜査官と現場で落ち合いました。
2人に概要を伝えます。
2人はアダムス捜査官に同行するために現場に来てくれました。
危険な地域なので応援が必要です。
3人の捜査官は飼い主の部屋を訪ね、飼い主から話を聞きます。
充分な証言が得られた時点で捜査官は行動に出ます。

=アダムス捜査官
「責任を取るべき人間は2匹の飼い主であるあなたです。」
=ルーカス捜査官=
「動物虐待の罪で逮捕し署に連行します。」
男性は素直に応じました。
彼は所轄所に連行され、動物虐待の罪で起訴されることになります。
有罪なら1年以下の懲役か、1000ドル以下の罰金です。
=アダムス捜査官=
「無事に事件が解決して安心しました。

動物に虐待を加えている人には、虐待は犯罪だと認識してもらいたいですね。
動物も人間と同じなんです。虐待すれば罪とみなされ、逮捕されることになります。

 

ハクチョウの卵

ハクチョウの殺害現場で発見された卵は、その後期待通りに育っていったのでしょうか。
ASPCAはグリーン・チムニーズのような外部の動物保護団体とも連携して活動しています。
卵はここで温められていました。

何か聞こえます。
運営者のクプチョックは今朝、卵の変化に気づきました。
ふ卵器の中では6個のうち、3個の卵がかえっていました。
スタッフたちはふ化に適した温度が保てるか心配していましたが無事に帰り、努力が報われました。
少なくとも1日はふ卵器に入れておいて羽が乾くのを待ちます。
残りの3個もかえるでしょう。

=クプチョック=
「水上の方がえさを食べやすいので明日小さな池に放し、エサをまいてやるつもりです。
3羽とも殻をつつき始めてから1時間以内という速さで出てきました。
適温だったから順調に進んだのです
残りの卵も大丈夫でしょう。
鳥によっては最初にひびが入ってから出てくるまで3日かかることもあります

みんな弟たちを応援してやるんだぞ。また後でな。」

 

虐待を受けたペイズリー

負傷したイヌがいるとの通報を受け、ライ捜査官はクイーンズに向かっています。
通報によると犬は殴られたようです。現場へ行き、怪我の状態を見てからどう対処するか決める事にします。
目的の家に着きました。
住人の女性が外に立っています。捜査官を招き入れました。
=ライ捜査官=
「こりゃひどい!確かにケガをしている。すごい血痕だ。出血がひどい。」

女性は夫が犬を殴ったことを認めました。
話によると夫が嫌うので昨日の朝犬を友人に預けました。
ところが夕方に息子がつれて帰ってきました。家の主人はそれが気に入らず裏庭へ行き犬が飛びついてきたところを金属製のいすで殴りつけたということです。
殴られたイヌはメスのピットブルです。
足の裏から出血しています。大量の血が周辺に飛び散って血痕だらけです。
動物虐待で起訴するのに十分な暴行です。
捜査官は可能な限り証拠を集めます。
近くにいた息子からも事情を聞きましたが、見ていないのでわからないとのことでした。
起訴するための証拠となるため、現場の写真を撮ります。
イヌに名前は付けられていませんでした。

証拠の収集は終わったので犬を保護します。
毎日のように動物虐待を扱う捜査官にとってもこういう事件はつらいものです。
=ライ捜査官=
「怒りを感じますね。この上なく不愉快な事件です。許せませんよ!」
暴行を加えた男性への対応は後回しにします。
今は犬の治療が最優先です。

ASPCAの診療所で待っていたのはジャカロニ獣医師です。
ライ捜査官が概要を説明します。
傷口が開いていて、出血したまま裏庭に1日放置されていました。
ライ捜査官は名前のなかった彼女をベイズリーと名づけました。
=ジャカロニ獣医師=
「見たところ重傷のようだ。相当傷が深いから指を失うことになるかもしれない。
傷口周辺の皮膚が生きていれば大丈夫なのだが。
麻酔をかけてから調べないとわからないね。体中血だらけだな。本当にひどいもんだ。
傷が他の疾患を招いていないか確認する必要もあります。これから血液検査をします。
失血しているので通常行っている検査に加え、貧血も調べるんです。大丈夫だよ。」
その結果しだいで手術の手配を整え傷の治療に当たります。
ASPCAは非営利団体です。しかし寄付金のおかげで動物たちに治療を施せるのです

ASPCAの診療所の朝です。
ベイズリーの回復状況を獣医師が確認します。
=ジャカロニ獣医師=
「収容された際は足に重症を負っており、手術が必要だと思われていましたが、かなり回復しましたよ。
傷口に肉芽組織が形成されて自然に治癒しそうなんです。
運び込まれた当初は指の組織が欠損していて、骨も露出していたので指の切断も考えたんですが、間違っていました。うれしい誤算ですよ。今は元気になり、よく食べよく遊びます。願ってもない結果ですよ。」

ベイズリーが快方に向かっている間にライ捜査官も事件解決に向け動き出しました。
証人の陳述書と獣医師の報告書を手に、ティッチ捜査官と暴行した男性のもとへ向かいます。
出勤時に事情を尋ねるため家の前に張り込みます。
1時間近く待ったところで捜査官は家族に尋ねました。
男性はすでに出勤したようです。5時半に出たそうです。
職場の番号を聞き職場で逮捕することにします。

男性の職場に到着しました。
すぐ本人に会います。
=ライ捜査官=
「虐待の罪で逮捕します。財布以外はおいて鍵の束も置くように。武器は持ってないな?」
動物虐待の罪で有罪になれば1年以下の懲役か1000ドル以下の罰金が科せられます。
男性はまったく抵抗しませんでした。
逮捕することを告げるとおとなしく職場を後にしました。
事件は無事解決しました。

 

再びゾロとゴンゾ

2匹はすっかり回復しました
今はニューヨーク郊外で里親が決まるのを待っています。
非番のアダムス捜査官は2匹を尋ねました。
ここはASPCAが保護した犬たちが暮らす施設です。
=アダムス捜査官=
「監禁されていたときは見るも悲惨な姿でしたが、今は元気いっぱいで生き生きとしています。
私もうれしいです。必要なのは少しの愛情と食べ物と世話だけ。それだけで幸せに暮らせるんですよ。必ず里親が見つかるでしょう。
仕事にやりがいを感じます。
2匹には幸せに暮らしてほしいですね。保護したときはあんなに弱っていたのに、
楽しく触れ合えるまで回復しました。苦労が報われましたね。」
2匹は暖かい家庭での幸せな未来を夢見ています。

 

ハクチョウの雛たち、そしてベイズリーその後

ヒナたちも未来に向かっています。
暑い日だから気持ちいいね。

ではベイズリーの未来は?
ベイズリーを追ってみましょう。
ベイズリーの周りでも将来への準備が進んでいます。
治療は終わり、足の傷は完全に回復しました。
今日はトレーナーのコッポラと里子斡旋部のスースが怪我の後遺症が出ていないか確認します。
傷をかばったり気にしたりせず歩いているので影響はないようです。
街の景色や音を楽しみながら散歩しています。
全身を使って元気いっぱいじゃれてきます。
人懐っこいので新しい家族にもすぐなれそうです。
里親が見つかるのも時間の問題でしょう。

2羽のハクチョウ惨殺のニュースは地元だけでなく全国を駆け巡りました。
ペンタンジェロ捜査官は引き続きこの注目度の高い事件に情報提供を呼びかけています。
捜査開始から数週間が経過、まだ犯人は捕まりません。
しかしASPCAの捜査班は総力を上げ、あらゆる手段を講じて事件の解決を図ろうとしています。
この殺害事件に対して犯人逮捕につながる情報を提供してくれた人には4000ドルの懸賞金が支払われます。
=ペンタンジェロ捜査官=
「これは凶悪で卑劣な行為です。再び犯人が同様の反抗を繰りかえさないとも限りません。絶対に逮捕しますよ。
この事件は多くの人々の反響を呼びました。私が見てきた中でももっとも特異な事件だといえます。
その理由のひとつには犯行の残忍性が挙げられます。2つめは人々の関心の高さです。
全国から反響の声が上がっています。
ある男性から聞きましたが、この花壇はハクチョウに捧げたものだそうです。
ここで起きたことをわすれないため市民が自ら造ったんです。
天に召された鳥のため永遠に残るものをね。手口から見て犯人は凶暴です。
どんな凶悪行為もしかねません。
ハクチョウを思えば悲観に暮れていられません。どんな維持間がかかろうと犯人を探し出します。」

悲劇的な事件に一筋の光が射しました。
動物保護施設のグリーン・チムニーズではクプチョックが大忙しです。
ここにハクチョウの卵が到着して3週間ですべての卵が無事にかえりました。
親を失ったヒナたちの将来は彼の手に託されています。
今日はちょうど3週間目の誕生日です。

殻から出てきたばかりのころと比べてみればずいぶん成長しました。
=クプチョック=

「うれしいし誇らしくなりますよ。
最初はすべての卵がふ化するか心配でしたが6羽ともふ化したと報告できて最高の気分ですよ。
この段階まで育てるには苦労しました。人間を親だと思わせないようにしたんです。
一番大変だったのはえさ選びですね。悩んだ結果、毎日池に足を運んでウキクサや藻をすくってきて与えることにしました。それこそヒナたちに最適なエサだったんです。アヒルやガチョウ用の人口肥料ではなく、水中の浮遊物やウキクサや藻が必要でした。」

ここにはヒナのために自然の環境が作られました。
水の中で自由に泳がせることによって運動能力も向上しますし水かきのついた足も成長します。
もっと広い水場に入ったときでもうまく泳げるでしょう。
ある程度まで施設で育て後、野生に放す予定です。
水中での泳ぎや菜餌も大切ですが体温の低下を防がねばなりません。

おそらくヒナたちの幸せな日々を誰も想像しなかったでしょう。
これは奇跡です。幸運が重なったんですよ。物語のはじめは悲劇でしたがハッピーエンドに変わって最高の気分ですよ。」

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