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自民党動物愛護管理推進議員連盟 会議

議題:『動物虐待の現状について』

2006年11月20日(月) 自民党本部にて

 

2006年11月20日

『動物虐待の現状について』という議題で
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室室長と職員の方
法務省刑事局参事官
警察庁生活安全局の方々をお迎えし
自民党動物愛護管理推進議員連盟(「どうぶつ議連」)の第1回会議がありました。

 

※転載は御遠慮ください。

◆鳩山邦夫会長あいさつ
会長である鳩山邦夫議員は、「動物愛護の問題、あるいは動物虐待を防ぐという問題は、日本の文化の問題であり、国民の有り様の問題ですから、教育基本法級の大事な課題であると本心で思っています。」と挨拶の中で述べられました。

鳩山邦夫議員は、25年前に、総理府に動物保護管理の説明を求めたところ、国会議員からレク(※レクチャーのこと)を求められたのは法律制定以来初めてだと言われたエピソードを披露されていました。それからずっと動物愛護法の改正が行われるときは毎回出席してきたそうです。

改正の時には、「これは、改正しないよりはしたほうがいいですが、あまりに不十分ではないでしょうか?」と言い続けてきてくださいました。(※参照

そして、「実際に改正があって、『虐待に対する罰則の強化が行われた』とは言うものの、虐待の定義が明確でないために、取締りが実際には行われない、ほとんど行われていない、という状況であって、この間の広島の事件も含めて悲惨な動物虐待が続いている、という現状があります。
これをなんとかして根絶させるために、われわれが何をすべきであろうか、行政上で何ができるであろうか、水野幹事長を中心にして、動物愛護管理法の再改正をするとすれば、どういう内容にしたらいいのか、先生方に詰めていただければありがたい、と本気で思っております」とご挨拶されました。

 

◆幹事長 水野賢一議員からの挨拶
動物愛護管理に関する問題が山積しています。本日の議題であります虐待の問題、これについては、最近でもインターネットで猫を虐殺し、その経過を載せた事件、ひろしまドッグぱーくで、管理者が飼養を放棄したために、多くの犬が衰弱し、死にいたった事件、また練馬のペットショップでのずさんな管理により、多くの動物が衰弱した事例等、せっかく改正をされたにも拘わらず、取締りがされない事例が後をたちません。
この議連にも、NPO組織や民間の動物愛護家から、悲痛な叫びとも言える多くの要望が寄せられております。

私たちは自民党の議連として、根幹を正していくために、地味ではあっても確実に成果をあげていくことを目指していきたいと思います。
私も幹事長として、動物の愛護と適正管理を目指して、懸命の努力をしてまいります。

「日本にアニマルポリスを誕生させよう!」管理人から、動物虐待の現状について、説明させていただきました。

 

資料

「日本にアニマルポリスを誕生させよう!」賛同者様のご協力を得て作成しました
「動物虐待の現状について」の資料、全39ページです。

表紙・目次・1.動物虐待3つの分類と社会的影響についての考察、法律との関連

事例:飼育放棄虐待(繁殖業者)

事例:飼育放棄虐待(ひろしまドッグぱーく)

事例:飼育放棄虐待(個人飼育者)

事例:猟奇的動物虐殺・虐待事件簿

猟奇的動物虐殺・虐待事件の事例

動物虐殺・虐待事件への理解を深めるために
凶悪犯罪へエスカレートした事例集

動物愛護管理法は適切に運用されているのか? 検証資料

ドキュメント:アメリカニューヨークのアニマルポリスの活躍紹介

まとめ・今後の課題

 

Nさんから、動物虐待の現状を踏まえ今後の具体策が提案されました。

動物虐待について、なかなか起訴されない、告発しても受理されない、という現状が報告されました。

問題点として、次のようなことを指摘されました。

●虐待されている動物を緊急保護できないということが問題である。
日本では、罰金を受けても飼育禁止がないため同じことを繰り返す、ということがしばしばあります。
欧米では緊急保護、あるいは飼育禁止はあたりまえに行われている。
こういう制度が日本にはないので、なかなか実効性がはかれない。

●虐待の定義が、日本はあいまいで、なかなか虐待として行政に認識していただけない。
欧米は虐待の定義を法律で細かく定義している。環境省が虐待の定義を細かく作るべき。
多頭飼育の規制が非常に必要。例えば、オフィスビルで多頭飼育がされていても規制ができない現状。
虐待の定義をもう1度再検討すべき。


●行政施設の根幹の在り方の問題点
行政施設が、ずっと犬猫の殺処分施設だった。長い歴史の中で、助ける方向になかなかいかなかった。だから多くの愛護団体は行政の介入を嫌う。行政に通報すると引き取って殺してしまうので嫌だと思っている。やむをえず殺さなければならないとしても、ガス室で大量に殺処分しているのが嫌われる原因となっている。麻酔による苦痛のない処分方法に変えるべき。行政施設の保護施設への転換が必要。

多頭飼育崩壊などが起きても、数十頭、数百頭もいたら、民間では手に負えない。行政施設を一時的に保護施設にすべき。


動物虐待とは何か?科学的な根拠に基づかなければならない。
客観的な動物虐待の定義(人によって感じ方が違う。それでは困る。)
動物行動学からも学ぶ。

動物愛護管理法においても、司法警察権を持たせることはできないのかという提案。
鳥獣保護法では、持っている。動物愛護法にも応用できないか。

人材の育成
欧米は保護団体が巨大な力を持っている。個人に代わって訴えを起こせる仕組み。
欧米では会員数数十万人がざらにある。
消費者団体が消費者に代わって訴えることができる、という法のように
国際水準への引き上げが必要ではないか。

今現在、世界各国で取り組んでいる動物関連法の情報。
動物実験に関する法律の世界の動向
EU 動物 5カ年計画
イギリス・・・動物福祉法が成立。いくつもあった関連法規を1つに統合した。
詳細な動物飼育基準が定められている。このように世界各国が取り組んでいる。
日本も、国際的な水準に高めることが大事。

 

◆藤野真紀子議員

藤野議員は、実際に静岡の劣悪ブリーダーの所へ視察に行かれたので、その後の経緯について説明されました。
そこでの体験から、具体的な規制がまったくないために、法律があっても抜け道がいっぱいある、というご指摘をされていました。

他には、鑑札装着率をあげるための提言や、制度がしっかりしていないと国が関与できないので、国と県と市町村の連携がはかられ、虐待の通報が握りつぶされてしまわないような仕組みを作ってほしい、という要望を述べられました。

最後に、保健所の引き取り業務についても、処分方法を知らない人が多いので、知らしめてほしいこと、何度も持ち込む飼い主への飼育禁止措置、身分証の提示義務なども要望として述べられました。

 

◆事務局次長 並木正芳議員 ◆事務局次長 牧原秀樹議員からの報告

並木事務局次長からの報告

狂犬病予防法に基づき運用されてきた保健所や動物愛護センターを、保護センターのように変えていく必要があると述べられました。
現在、動物問題の変化に対応できていないのではないか、
ということで、議連の役割も大きくなる、とお考えでした。議連の成果として、早速、厚生労働省に要望した鑑札のデザインの見直しが実現したことを報告されました。

 

牧原事務局次長からの報告


牧原議員から、「さいたま動物救済ネットワーク」設立についての報告がありました。
主義主張をこえて、とにかく動物を大切にしていきたいという思いを持っている方々の全国規模のネットワークを作ることを目標にされているそうです。

牧原議員のブログ

 

◆事務局長 戸井田徹議員

戸井田議員からは次のようなお話がありました。

「動物虐待というのは、子どものいじめを含めた流れと非常によく似ていると思うんですね。
動物を放っておくっていうことは、子どもの虐待も含めて、この流れは同じような状況だと思うんですね。
動物虐待への取り組みというものをきちっとやっていったら、子どものいじめ、虐待というものも、同じようにあぶりだされていくんじゃないか、そんな感じがするんですね。」

だから動物虐待の問題を社会現象として捉えて、きちっと対応していかなければならないのではないか、非常に重要な問題が含まれていると思う、と述べられました。

そして、「せっかく管理法を作ったけれども、それが作ったというだけで、きちっと運用されていないと、それをきちっと運用するように、また不備があればそれをあとから補っていけるような、そういうことをこの議連で地道にやっていきたい」「役所の皆さんにも、真剣に捉え、きちっとした対応をお願いしたい」とおっしゃっておられました。

 

◆事務局次長 馬渡龍治

馬渡議員からは警察庁の方に対し、次のような質問がありました。

「通常国会で質問した中に、虐待というものがあいまいでよくわからない、と申し上げたら、これを事例を作っていって努力をいたします、というお言葉をいただきました。
それができているのか、あれからもう数ヶ月たっているので、その作業が進んでいるのか。

たとえば、昨年、練馬のペットショップで相当悲惨な状況があって、それを見つけた人たちが警察や保健所に一生懸命通報するんだけれども、ここは関係ないといって、断られてしまう。だったら明らかに虐待じゃないかと思うことに対して、一般の市民が虐待の行為を見つけたときに、どのような手続きをすれば、警察なり動いてくれるのか。

そこの2点を担当省庁の方にお話いただきたい。全国的に虐待を見つけたら、ここまでご連絡ください、というのを
はっきり明示すべきだと思うんですけど、それはどうでしょう?」

この質問に対し、警察庁の方からは、明快な答えがなく、「今後の検討課題として承っておきます。」というお返事だったので残念でした。

 

◆会長 鳩山邦夫議員

鳩山議員は、「動物愛護管理法の改正が、5年後では長すぎると思っている。」と述べられ、警察庁に現行法では、どのくらいの法律違反適用例があるのかを質問されました。

警察庁からの答えは、「動物虐待に関する最近の取り締まり状況として、愛護動物の殺傷虐待遺棄の法律違反は昨年度 29件(殺傷行為13件、虐待遺棄16件)、30人の検挙。本年の上半期15件(殺傷行為10件、虐待遺棄6件)、12人の検挙となっております。」とのことでした。(※数字的にだぶることもある)

検挙(検察におくったもの、書類送検)については、参事官から、17年度、全県で47件(事件の数として受理)で、ほとんどが司法警察からあがったもの、という説明がありました。

処分については年度をまたぐことがあるので数字が必ずしも一致しない場合がありますが、起訴15件の起訴について不起訴××件???(←すみません、ここは聞き逃しており、正確な言い回し、数字がわかりません)ということです。

※告発は、捜査機関が捜査を行う「きっかけ」として位置づけられています。告発を受理すれば捜査をして検察に送るのが警察の仕事。


鳩山議員は、今日の議論を踏まえて、緊急性のことと長期的なことがあることがわかるし、再改正の問題点について指摘もあるわけですから、再改正の方向性はどういう方向がいいのか、できれば5年後ではなく、早めに議員提案できるようにしたいという意向を示されました。

 

◆最後に・・

●馬渡議員から

最後に環境省、法務省、警察庁にお願いしたいこととして、馬渡議員から次のような要望がありました。

「今、酒気帯び運転の取り締まりが強化されて、だいぶ激減したと思います。そして、駐車違反についても民間の方を登用して厳しく取り締まったら、ずいぶん減ったと思います。ですから、これを厳しい方向で取り締まるにはどうしたらいいかをぜひご検討いただいて、全国的にそういう芽を、これから起きるかもしれない虐待の芽を、未然に摘んでいただきますように、お願いしたいと思います。
青少年の犯罪の中で動物虐待から始まって、それから人を殺したという事例もずいぶんあるようですから、そこのところは重大なこととして、ぜひ環境省、法務省、警察庁の皆様方に、どうやったらうまくいくのか、ということを早急に検討していただけるようお願いいたします。」

●戸井田議員から

戸井田議員からも、「どうぶつ議連」が扱う内容は、重要な問題を含んでいるので、今後、問題の解決のために、役所の皆さんに、若干無茶難題言うかもしれないけど、覚悟していただき、ぜひとも頑張っていただきたいという言葉で締めくくられました。

 


議連終了後の懇談にて・・・
◆馬渡龍治 議員

少し光が見えてきたことで、笑顔を見せる馬渡議員

馬渡議員のブログより

『議連終了後に何人かで懇談しながら、「どのようにすれば、いま行われている虐待を止めさせることができるか」との検討をしました。ある方から専門的な法律のアドバイスをいただきました。今後その法案の作成に入る準備をします。なかなか虐待を取り締まることができなかった現行の法律が、動物愛護管理のための実効性のあるものに生まれ変わるかも知れません。
今後いろんな障害を乗り越えなければならないでしょうが、ヒントが見えたので、ひょっとしたら、すばらしい改正法ができるかも知れません。
虐待の抑止に向けて一歩動き始めたような気がします。』

 

今回の『どうぶつ議連』の会議の報告を読んでくださった皆様の感想はいかがでしたか?

議連のメンバーの国会議員の皆様が、本当に熱い想いで「虐待」をなくさなければならない、愛護管理法を実行力のある法律にしなければならないし、そのためにはどうしたら良いのかを検討してくださっています。本当に嬉しいことです。

この『どうぶつ議連』の事務局は、馬渡議員事務所になっておりますので、ぜひ馬渡議員に応援のメッセージを送ってください!

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