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「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」とは、どのようなものなのでしょうか?2002年11月19日、新宿保健所衛生課に出向き、生活衛生係の方にお話を伺ってきました。

ながれと経過

 東京都では、いわゆる野良猫間題の解決を目指すことを目的に、東京都動物保護管理審議会に対して平成10年7月「猫の適正飼育推進策」に関する検討を依頼しました。東京都動物保護管理審議会は、これをうけて東京都における野良猫の調査等を行い、平成11年3月「猫の適正飼育推進策案」を答申しました。


 答申では、野良猫問題の解決にむけて
1点目として、猫の飼い主に対する指導として、「飼い猫の室内飼育」の准奨と終生飼育の徹底
2点目として、猫の飼い主に対する指導として、「飼い猫に対する去勢不妊手術」の推奨
3点目として、飼い主のいない猫との共生モデルプランの推進


  以上の3点の指針をだしました。

 東京都は、答申に基づき平成11年4月から、23区及び市町村に対してモデルプラン実施自治体の募集を始めました。 

                     
 新宿区では、平成12年12月に区内2カ所を侯補地とする、「飼い主のいない猫との共生モデルプラン地域」の要請をうけ、東京都・当該町会役員・ボランティア団体・地域住民の方々と話し合いを持ち、モデルプラン実施自治体として都の募集に答えました。

 その結果、A地区(名前は伏せさせていただきます)が平成13年4月モデルプラン第1号として認められ、活動を続けています。
 その後、新たな地域からも「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」に基づいて活動をしているとの報告があり、第1号地域以外の地域・町会についてモデルプラン認定請求を東京都に行い、平成14年8月モデルプラン第2号として認められ、取り組みを進めています。

第1号の指定を受けた地域は、NPO「ねこだすけ」の会員・Iさん(43)を中心とするグループがこれまでもノラネコへのえさやり、不妊去勢手術などの活動を進めてきていた地域でした。
そのような元からのボランティアさんの活動があってこそ、指定を受ける下地ができあがっていたと言えるでしょう。

目的
 このモデルプランは、ねこを排除するのではなく、地域の問題としてとらえ、
 (1) 猫にも命があるという考えにたち
 (2) 地域にお住まいの皆さんの合意のもとに
 (3) 地域で猫を適正に管理しながら共生していく
 ものです。
 いまいる、猫をその地域でともに暮らす仲間として受け入れ、不幸な猫をこれ以上増やさず、人と動物のより良い関係を目指していくものです。
具体的には
 飼い主のいない猫との共生モデルプランの具体的な取り組みは、いま地域にいる野良猫に対して、積極的に去勢不妊手術をすることで、新たな野良猫を増やさないようにすることを柱として、地域の人とボランティアの協力で、野良猫に対してえさを上げる場所と時間をきめて、後片付けとトイレの設置・糞尿の始末もしていこうとするものです。
 定期的に餌をもらえれば、ごみ箱あらしもしなくなりますし、手術がすんでいれば鳴き声もおだやかになり、かつマーキングの臭いもうすくなります。
 また、トイレをつくることで猫も場所を覚えるようになり、糞尿の被害も減少していきます。
都の支援は、区の支援は

 東京都では、「共生モデルプラン地域」の猫の去勢不妊手衝について、年間10匹程度を無料で行うことにしています。
モデルプラン地域から申藷があれば、手術→返還のながれで、猫について去勢不妊手術が無料でできます。
 新宿区では、「飼い猫の去勢・不妊手術費助成」制度があり、手術代金の一部が減額されます。この制度は、新宿区と東京都獣医師会新宿支部との間で、協定書を締結し、区内19ヵ所の動物病院で利用できるものです。
ここ5年間の平均頭数は年間423頭(雄:138頑、雌:285頑)になり、モデルプランを実施する時にも、これからモデルプランを目指す地域でも利用できます。
 それ以外に、打ち合わせの際の会議室利用や資料作成等の支援、町会との話し合いでの説明などをいたします。具体的には個別に対応いたしますので、ご相談下さい。


以上、新宿区保健所 衛生課 の資料から

 

2002年9月15日発行 広報しんじゅく
見開きの一面を使って、動物関係のお知らせについて書かれています。内容の一部を紹介します。

地域で人と動物の新しいルールを

 子猫や子犬はとてもかわいいものです。でもそれだけの気持ちでペットを飼うことはできません。
 当たり前のことですが、ペットは生きています。ぬいぐるみのような「かわいらしさ」はほんの数か月で終わり、その時から本当の付き合いが始まります。
 平成12年、「動物保護法」が「動物愛護法」に改正され、ペットが「人間と共に暮らす生き物」として位置付けられました。
 動物も人間と同じ生き物です。人間と動物が共に生きるために守らなくてはならないルールを考えていきましょう。


ご存じですか?動物保護法が動物愛護法に変わりました
 ●飼い主の責任をより明らかにしました
 飼い主は命ある動物を飼うことの責任を十分自覚し、動物の健康と安全を考えなければなりません。また、動物が他人の命や財産に害を加えないようにしなければなりません。
 ●罰則が厳しくなりました
 動物をみだりに殺したり傷つけたりすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
 えさを与えなかったり、捨てたりすると、30万円以下の罰金です。

広がる「飼い主のいない猫」と一緒に暮らす試み
〜皆さんの町でも取り組みを始めませんか〜


 昨年、区内の1地域が「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」モデル地区第1号に、東京都から指定されました。
  このプランは、猫を排除するのではなく、
(1)猫にも命があるという考えに立ち
(2)地域にお住まいの皆さんの合意の下に
(3)地域で猫を適正に管理しながら共に暮らしていく
ことを基本に、地域住民の方がボランティア団体等の協力を得ながら活動していくものです。
具体的には、「不妊・去勢手術を行い、これ以上飼い主のいない猫が増えないようにする」
「決められた場所で決められた時間にえさを与え、後片付けをし、ノミ、ふんん尿の掃除をする」などです。東京都や区は、活動のPR等の支援をしています。
この試みは、猫の問題で悩んでいる人、猫の世話をしている人、猫が嫌いな人・好きな人・どちらでもない人等のさまざまな意見を伺いながら、地域で「新しいルール」を作ろうとするものです。
この活動は、昨年1年間で、モデル地区周辺にも広がり、ある町では町会全体で取り組むことを総会で確認しました。また、個人で猫の世話をしている皆さんがグループをつくって取り組みを始めたところ、町会の会議で正式に活動が認められた地域もあります。
さらに、猫のふん尿に悩んでいる方と地域の方やボランティアの方が話し合い、解決が図られる等、地域でのトラブル解消に力を発揮しています。
今年度も、昨年指定されたモデル地区が継続指定されたほか、新たに1地域がモデル地区に指定されました。


ペットを飼うその前に よ〜く次のことを考えて!

○ペットと十分に付き合う時間が取れますか?
 例えば、犬は散歩を欠かせません。毎日1〜2回、30分以上は必要です。また、猫はじゃれて遊ぶことが大事です。犬も猫も、「しつけ」をするための時間も必要です。
○ペットにお金が掛かることは覚悟していますか?
 ペットを飼うためには、予防注射や不妊・去勢手術、ノミやダニの駆除、毎日の餌代等にお金が掛かります。ペットが病気になればなおさらです。
○ペットにしつけができますか?
 例えば、犬には「無駄にほえさせない」「人やほかの動物を攻撃しない」「トイレの場所を覚える」「飼い主の指示を聞き分ける」「ひもをするのを嫌がらない」などの最低限のしつけが必要です。また、猫には「トイレのしつけをする」「室内飼育をする」などが大切です。
○ペットを生涯飼い続けられますか?
 比較的短命なペットもいますが、犬や猫は15年以上生きる動物です。生涯捨てることなく飼い続けられますか。


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 平成14年5月、動物愛譲法の改正に伴い、環境省が新たに示し定「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」は、最近の社会状況の変化に対応するための飼育方法や繁殖制限等についての基準を定めています。動物とのより良い関係を地域の中でつくっていくためには、飼い主の皆さんの責任はとても大きいのです。



保健所に寄せられた動物に関する苦情・相談
 ●相変わらず多い「ふん尿の始末」
 保健所に13年度中に寄せられた動物に関する苦情・相談は421件ありました。そのうち、犬と猫に関するものは373件で、全体の約90%でした。
 犬と猫の苦情で多いのは、「ふん尿の始末」に関するものでした。一部の心無い飼い主が、犬や猫を迷惑動物にしてしまっているのです。また、ほかの飼い主の皆さんにとっても、疑いの目で見られるなど気持ちのいいものではありません。
 動物のふん尿の片付けは、飼い主の責任です。ほんの少しの労力を惜しまないでください。

 ●新宿にヘビが
 少し珍しい相談では、ヘビに関するものが毎年10件程度あります。新宿にも、まだヘビが生息しているのです。
区内にいるヘビは、「シマヘビ」「アオダイショウ」などで、猛毒をもった「ハブ」などの種類はいません。いたずらをしない限り、ヘビが襲ってくることはありません。もし見つけたら、そっとしてあげてください。おとなしく自分のすみかに帰っていきます。
 ●「タヌキを見かけた」との情報も
 4月以降、「タヌキを見た」と同じ地域から複数の情報が寄せられるようになりました。おそらく、ペットとして飼われていたものが逃げ出したか、捨てられたりしたのではないかと思われます。最近、このようなケースがマスコミでも報道されることが多くなっています。
 捨てられた動物による生態系への影響も指摘されています。一度家族の一員として受け入れた動物は最後まで面倒を見てください。

以上 広報「しんじゅく」より

 

飼い猫の去勢・不妊手術料金の一部助成制度について

申請対象者 区内で猫を飼育している新宿区在住の方
 

割引額 去勢手術(おす)1匹2,500円
不妊手術(めす)1匹4,000円

助成方法 指定病院で手術を受けるときに、手術料金から割引額を差し引きます。手術料金は病院によって異なりますので、直接おたずね下さい。
※妊娠中の場合、危険度及び料金は増します。

申込方法 運転免許証・健康保険証などの住所を証明できるものと、印鑑をお持ちのうえ、四谷庁舎6階にある衛生部衛生課の窓口で申請してください。
窓口で助成承認書を発行しますので、それを持って、指定病院で手術を受けてください。
病院には、電話で予約を入れるようお願いします。
事前に申請してください。手術後の申請はできません。
病院の入口に「 飼い猫の去勢・不妊手術指定獣医師」の表示があります。(新宿区内19動物病院)

 

ちなみに、平成13年の申告数はおよそ642件で、助成金を受けて手術をした頭数は453頭だそうです。

 

東京都が作成した、都の実施要項です。

「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」実施要項

第1 名称「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」13.4.13

第2 基本的な考え方

「飼い主のいない猫」に係る問題を解決するためには、地域においてその実情に合わせたルールをつくることにより猫を適切に管理し、人と猫との調和のとれた街づくりに向けて、地域住民と民間団体及び行政が協働していく仕組みを構築する必要がある。
 これを、試行的に行う地域の取組みを 「モデルプラン」として、その地域を「モデル地域」に指定し、合意形成に向けた地域の活動が円滑に進むよう、区市町村及び都が連携して支援を行う。

第3 役割分担

モデルに指定した地域において、「飼い主のいない猫」対策を推進するにあたっては、活動組織、民間団体、区市町村及び都がそれぞれ以下の役割をになう。

1活動組織

自治会、町会等を基礎として地域住民で組織する活動組織は、地域の合意形成へ向けた会議、広報活動等と「飼い主のいない猫」の管理を行う。

2民間団体

動物愛護活動を行っている民間団体は、豊富な経験に基づき、取組み手法に関する技術の提供等、活動組織の具体的活動に対し助言、協力を行う。

3 区市町村

区市町村は活動組織が地域の合意形成のために行う活動を支援するとともに、地域の獣医師、民間団体等の関係者との連絡調整を行う。

4 都

都は広域的立場から関係機関との調整を行い、活動組織に対しては普及啓発資材の提供、専門的な問題に対する技術的支援を行う。

第4 モデル地域指定の基準
 「飼い主のいない猫」対策に着手する地域の中で、次の条件を備えているところからモデル地域を指定する。
1「地域」の範囲が比較的明確であり、対象となる猫が把握されていること。
2 活動組織の構成員はその地域の住民であること。
3 活動組織は、本要領の基本的な考え方を理解し、趣旨に沿った活動を計画していること。 
4 区市町村が活動組織及び地域に協力していること。

第5 実施期間 
 指定した日から1年間とする。

第6 実施の手順
 以下の手順によりモデル地域を指定し、支援を実施する。

(1)活動組織は「飼い主のいない猫」対策についての活動計画を作成する。
(2)都は区市町村と協議のうえモデル地域の指定を決定し、活動組織等へ通知する。
(3)指定する地域の状況を考慮した具体的支援の方法について、都は活動組織、区市町村と協議を行う。
(4)地域の合意形成に向けて、都及び区市町村は協働して活動組織の活動を支援する。
(5)活動組織は随時区市町村に活動状況を報告する。
(6)都は区市町村から実施状況の報告を受け、必要により現地の調査を行う。

第7 モデル地域連絡会
都は、モデル地域の活動組織の代表者による連絡会を組織し、これを情報交換、事例検討の場として地域活動のネットワーク化を図る。

 

区の内部報告文、町等には配布はしていません。


                       
                       平成13年7月4日
                      衛生部衛生課

  「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」の地域指定について 

東京都が策定した「飼い主のいない猫との共生モデルプランに基づき、○地区が東京都から地域指定されました。

1、「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」について
  東京都動物保護管理審議会の答申に基づき、地域の実情に合わせたルールをつくり適正な桐育を行うためのプランで東京都が策定したもの。

2、モデル地域の指定について
  平成13年2月、新宿区が東京都へ○地区を初めてモデル地域に推薦、平成13年4月13日、都から同地域がモデル地域として指定された。
  期間は指定された日から1年間です。

3、区の役割について
  区は地域の合意形成のためのボランティア住民の活動を支壊支援するとともに、地域住民や関係者の理解を得るための連絡調整を行う。

4、今後の活動について
 地域のボランティアの方々が中心になって、地域内でのちらしの配布やポスターの掲示とともに、パネル展示やシンポジウムの開催等を予定しています。また、近隣町会等への説明会等を都と協力して行っていく予定てす。

 

モデル地域町会内に配布された文書

飼い主のいない猫と共に生きるために
飼い主のいない猫との共生モデルプラン 

 これまで「飼い主のいない猫」についてはふん尿やいたずらなどの被害があっても、対策がありませんでした。
 飼い猫であれば飼い主に苦情を言うこともできますが、相手が「飼い主のいない猫」では不満の持って行き場所がなく、 結局被害を受けている方は猫を憎むようになってしまい、餌を与えている人との感情的な問題や、猫を傷つける事件なとが起きることになります。
 もともと「飼い主のいない猫」は飼い主に捨てられ、増えたりしたものです。
 なにより猫の飼い主の方が、責任ある飼い方をすることが大切です。そうすれば不幸な猫は、これ以上ふえないはずです。
 そのうえで、今いる「飼い主のいない猫」をどうするかを考えていかなければなりません。
 

その方法として、猫を排除するのではなく、これを地域の問題としてとらえ
(1)猫も命あるものだという考え方で
(2)地域にお住まいの皆さんの合意のもとに
(3)地域で猫を適正に管理しながら共生してい<
という活動が広がっています。
 具体的には、不妊去勢手術を行ってこれ以上ふえないようにしたうえで、適切に餌を与え、 食べ残しやふんの掃除をして管理していくというものです。
 屋外の猫の寿命は4年程度といわれていますから、このような管理がうまく続けば「飼い主のいない猫」の数は減少していくものと考えられます。

今回東京都は○地区を「モデルプラン」に指定させていただきました。活動は地域のボランティアが中心となって行いますが、この活動を進めていくためには、ここにお住まいの皆さんのご理解をいただくことが、一番大切だと考えています。

猫が好きな方、嫌いな方、どちらでもない方などのいろいろな意見を聞きながら、ルールを作って地域で猫の問題を解決していく活動を、新宿区と東京都も支援しています。

○(地区名)をお手本に、このような活動を広めていきたいと思いますので、皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。

新宿区保健所衛生課 東京都衛生局生活環境部獣医衛生課(H14年4月1日から健康局地域保健部環境衛生課に名称変更)

 

モデルプラン構築の流れ
地域への説明、働きかけ
自治会に対し、行政からの支援策を提示する。
自治会ボランティア等が中心になり、活動組織を立ち上げる。
←支援

区市町村

 

       

活動組織内での検討、決定
地域として猫の問題について主体的に取り込むことを決定する。
活動計画を作成する。
       
       

モデルプランへの指定
現地調査等によりモデルプランになるか検討する。
都は区市町村と協議のうえ、モデル地域に指定する。
←支援

区市町村

推薦

  決定通知を都が区市町村、活動組織、関係団体へ

地域住民への周知
住民組織が地域の合意形成に向けて、文書、広報誌等により住民全体への働きかけを行う。
←支援

区市町村

 

 

住民集会開催への支援
専門的な問題への助言
専門資料の提供


不妊・去勢手術等の実施
猫の保護、飼い主がいないことの確認、 不妊・去勢手術を実施する。
←支援

都(動物愛護相談センター)

不妊去勢手術の実施
 

 


地域の合意形成
猫に対する地域のルールを定め、その普及を図る。
猫を適正に管理し、地域住民が主体的に問題を解決していく。
←支援

区市町村

活動組織に対する支援
関係団体の調整
   

 

 

苦情があったときに、実際に配布されている文書

猫にえさをあげている皆さんに次のことを守って下さい。
<猫が嫌われ者にならないために-お願い>

○えさをあげる場所は、近隣の人に話をして了解を得るようにしてください。他人の敷地内や玄関先等は迷惑になります。

○えさは、決まった時間に同じ場所であげ、食べ残しは、きちんと片付けましょう。(残飯は、カラスやネズミのえさになるばかりか、ハエ等が集まります)

○えさをあげるだけでなく、糞尿の始末もしてください。(猫の尿は臭いものです。消臭剤などで、においを消して下さい)

★かわいいとか・かわいそうとかだけでえさをあげることは、猫嫌いの人をふやすことになります。猫が嫌われたり、邪魔者扱いにされたら、あなたの気持ちも無駄になります。ご近所の理解と協力を得ることが大事です。

★不幸な猫をふやさないために、飼い主探しや、不妊・去勢手術をすることも考えてください。

 

モデルプランの指定を受けてからの成果

 モデル地区になることで一番のメリットは、活動に「都のお墨付き」を得られることでしょう。これまでどちらかというと、人目を忍んでこっそりと続けていたえさやりや、捕獲活動が堂々と行えるのは、活動に携わっている人々の精神面を支えるのに大きく役立つと思われます。また、活動に伴う印刷物にかかる費用(すべてではありません)や会場費などは、無料で保健所が請け負ってくれています。チラシを配ったり、掲示板への掲示も公の行為として認められるのです。更に、年間10頭まで、無料で不妊・去勢手術が受けられます。

 他に、都、新宿区、「ねこだすけ」さん協働で「新宿にゃんにゃんセミナー」として、パネル展やセミナーand相談会なども企画されています。第2回は2002年11月15日から3日間行われ、NHK総合テレビでも生中継されたり、17日のセミナー当日は毎日新聞でも紹介されるなど、注目を集めています。

 この指定地域内においては、ついに苦情は0件になったそうです。新宿保健所衛生課の方は、「地域猫・野良猫の問題は、基本は人間の問題なんです。猫についての苦情をよく伺っていくと、つまりは人間関係にたどり着くことも多いのです。人間関係が日頃から円滑であれば、猫の問題もお互いの間で話し合い、協力し合って解決していくことも出来るわけです。」とおっしゃっていました。

 

取材した感想_こげんたスタッフM


猫好きの人も、そうでない人も見た覚えはあると思いますが、街を歩いていると野良猫にえさを上げている猫おばさんや猫おじさんがいますね。
「ノラネコが不憫で、放っておけない」という方々ですが、その人たちは私達が目撃している「えさあげ」のほかにも、去勢・避妊手術、トイレの世話、病気の猫の保護など、長年私財と自分の時間を費やして滅私奉公していることが多いのです。
一昔前ならそんな彼らを「動物のために・・・変わり者」という目で見る風潮が一般的でしたが、最近の動物愛護意識の高まりを受けて、世の中に「動物も命ある仲間である」という意識が浸透するにつれ、がぜん評価が変わってきています。

そのような流れの中、ついに、新宿区に 「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」モデル地区第1号が誕生したのです。

ここで活動する人々は、人々のやらなければならないこと、しかしなかなか出来ないことを率先して実践する「行動の人」なのです。そして堂々と活動できるということはさらなるアイディア、行動の前進を促進し、結果として今まで興味のなかった人々の中からも理解を示してくれる人が増えることになるでしょう。
 新宿区はその試みを「猫が好きな人、嫌いな人、どちらでもない人などのさまざまな意見を伺いながら新しいルールを作り、地域で猫の問題を考え、解決するためのはじめの一歩」と捉えています。 お話を伺った新宿区の担当の方はまた、こうも語っていらっしゃいました。
「猫についての苦情をよく伺っていくと、つまりは人間関係にたどり着くことも多いのです。人間関係が日頃から円滑であれば、猫の問題もお互いの間で話し合い、協力し合って解決していくことも出来るわけです。」

 確かに現代社会、とりわけ新宿区といった大都会ではキメ細やかな人間関係を作るのは難しいでしょう。
それに、誰にも干渉されずに気ままに生きていけることは都会暮らしのよいところでもあります。
ただ、その心地よさと引き換えに人間らしい思いやりの気持ちをどこかへ置き忘れてしまうとすれば、それは寂しいかぎりだと思います。 猫のサカリの鳴き声、糞の迷惑、通行人がキママに与えるえさの残骸、そういったものは確かに迷惑ですが、猫というもの、生き物というものはその存在だけで私達人間にほっと息をつかせてくれる安らぎを与えてくれます。
都会の魅力的な、しかし、緊張感あふれる暮らしの中で、人間とともに生きてきた猫を街の道端で見つけたら、ほとんどの人がふと気持ちが安らぐのを感じるのではないでしょうか。
ひとつ、ノラネコの問題を都が真剣に捉え、そこに携わる人々に理解を示すことで、猫の問題と同時にそこに生きる人々に生きがいや安らぎを与えられたらすばらしいことだと思います。
ぜひ、この新宿区のケースを参考にして、都の「飼い主のいない猫とのモデルプラン」に参加する地域が増えることを期待します。

 

東京都のHP内「獣医衛生の扉」の中に
飼い主のいない猫との共生モデルプラン」についてのページがあります。

http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/eisei/d_animal/nekomod0.html

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