犬の歯磨きしないとどうなる?具体的なやり方や頻度について解説

歯磨きを嫌がる犬健康
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この記事はこんな人におすすめ

・犬の歯磨きのやり方を知りたい
・歯磨きをしたいけど犬が嫌がっている
・今まで知らなかった犬の歯磨きに関することを勉強したい

犬を飼っている人はとても多くて、コロナ禍の今、特に新たに犬を飼おうとしている方が目立ちます。
ペットを飼っていると生活のクオリティが高まりますが、気になるのは犬の歯磨きについてでしょう。

これから犬を飼おうとしている方だけでなく、すでに飼い始めて長い方も「犬の歯磨き方法なんて知らなかった」「歯磨きしたことない」というケースも見られます。

犬の健康のためにも、口腔疾患予防による節約のためにも、正しいやり方で犬に歯磨きしてあげてください。

犬が大好き!大阪在住の管理人のみちくんです。
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愛犬が喜ぶ歯磨きグッズなんかもご紹介してますので、ぜひご覧になってください^^

この記事を読んで分かること

・犬の歯磨きの具体的なやり方
・歯磨きを嫌がる犬に対しての対処法
・おすすめの歯磨きグッズのご紹介

そもそも犬の歯磨きって不要なの?

犬の歯磨きをしている飼い主

犬も歯磨きは必要

すでに犬を飼っている飼い主さんの中にも、歯磨きの必要性がイマイチ分からない…という方もいらっしゃいます。
はじめて犬を飼う飼い主さんは特にそういった傾向が強いです。

まず結論から言うと、「犬も歯磨きは必要」です。

人間とは違い犬が日頃食べる食品は限られているので、虫歯や歯周病になってしまうと食事の際に、人間よりも苦労することになりかねません。

犬にとっての楽しみのひとつが大好きな食事の時間ですから、大切に思っているなら歯磨きをしてあげてください。

例えばドッグフード。
最近はいろいろな種類が販売されていますが、基本的に犬は人間よりも鋭い歯を使って噛み砕いて食べます。

しかし歯のお手入れが不十分だと、今まで食べていたドッグフードを食べられなくなるかもしれません。

人間同様に日頃のメンテナンス次第で口の中の健康はある程度保てます。
愛する犬のためを思えば、歯磨きは不要ではなく、必要不可欠です。

歯磨きをしないと歯周病などの病気になる

犬の歯磨きをしないと人間と同じように病気になってしまいます。

「虫歯・歯周病・歯肉炎」などが一般的ですが、普通の虫歯であっても酷くなれば歯髄壊死を起こしたり、歯根膜が炎症を起こすこともあります。

もちろんそれ以外にももっともっと怖い症状・病気に発展することもあり、歯を磨いていなかったことが原因で命にかかわるケースも出てきます。

犬の虫歯や歯周病は飼い主が口の中を見ても気づくのはとても難しく、専門医の診断が必要です。
早期発見・早期治療のために動物病院に定期的に行って検診を受けることが重要です。
もし犬に歯磨きをしていないと、想像以上に悪い状況になっている可能性もあります。

ちなみに人間も歯磨きを適切に行っていないと歯石がたまりやすいです。
これは犬も同様なので、ただ単に歯磨きをするだけでなくて、正しい方法でケアをしてあげてください。

歯磨きをしないとどうなるのか…まとめると、虫歯や歯周病などが発生しやすくなり、どんどん悪化して大きな痛みを伴ったり命の危険が生じることも出てきます。

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犬の歯磨きの具体的なやり方や頻度

犬の歯磨き方法

犬の歯磨き方法をわかりやすく紹介

人間とは違い犬は独特の歯の形状をしていますし、犬の種類によって異なる部分も非常に多いです。
ここでは一般的な犬の歯磨きのやり方を紹介します。

口を触る

犬は基本的に警戒心が強く口や歯を触られると拒否反応を示すこともあります。
いきなり口を開けて歯ブラシで歯磨きをするのではなく、まずは【口を触る】ことから開始してください。

焦らずにゆっくりと進めることも大切で、犬が大好きなお菓子を有効活用するのも有効です。

歯と歯茎を触る

口を触ることができれば、次は【歯と歯茎を触る】ようにしてください。
最も信頼関係が築けている飼い主が行うのがベストで、噛まれる可能性もあるので要注意。
犬はとても頭が良いので、安全だと分かれば基本的には反抗しなくなります。

ガーゼやハンカチを使って歯と歯茎を触る

その次に、【ガーゼやハンカチを使って歯と歯茎を触る】練習を行ってください。
決して強く磨きすぎないように注意し、犬の気持ちを重視しましょう。
優しく言葉をかけながら、そして褒めつつ実践すると犬も嫌がることなく安心しやすくなります。

歯ブラシを口の中に入れる

そして【歯ブラシを口の中に入れる】練習をしてください。
異物が口の中に入るので嫌がるかもしれません。

しかし上記の流れを踏んでいると比較的スムーズに受け入れてくれます。
歯ブラシが「危険なものか安全なものか」を犬が理解するまで少し時間をかけるのも良いかもしれませんね。

歯ブラシで犬の歯磨き

以上ができれば、最終的に【歯ブラシで犬の歯磨き】をしてください。
慣れないうちは特に注意を払い、必ずしも無理強いする必要はありません。

歯磨きしていくうちに自然と慣れていくので、歯ブラシを使ってしっかりとすべての歯を磨けるようになります。

歯磨きの頻度、理想は1日1回

犬の歯磨きの頻度は、人間と同じようにできれば食後に行えるとベストです。
しかし現実的にはほぼ不可能ですよね。

とはいえ1日1回の頻度で歯磨きしてあげたいところで、難しい場合でも2日に1回くらいは磨いてあげましょう。

人間よりも犬の方が歯石化するスピードが早いため、要注意です。
歯石になると自宅では除去できないですし、歯周病などに罹患する可能性も高くなります。

犬も人間と同じように毎日毎日食べ物を食べています。
歯や歯茎が痛くても自分でアピールできませんから、だからこそできるだけ高頻度で磨いてあげたいですね。

例えば、「寝る前に歯磨きをしてあげる」といったルール作りを行えば、無理なく自然に続けられ、犬自身も慣れていきます。

歯磨きを嫌がる犬に対して

歯磨きを嫌がる犬

歯磨きを嫌がる犬も当然います。
大抵は上記の工程で進めていけば犬自身も慣れてくるのですが、犬にも個性があるので必要以上に嫌がったり怖がったりするケースも見られます。

そんな歯磨きを嫌がる犬には、犬が好むフレーバーが使われた歯磨きペーストを使うのもひとつの手です。
人間の子供用の歯磨き粉に子供が好む味つけがしてあるのと同様ですね。

とはいっても、万が一の際に犬が飲んでも大丈夫なものを選んでくださいね。

犬の歯磨き粉は安全性を重視して選ぶのがおすすめです。

フレーバー入りのペーストを使えば、今まで嫌がっていた犬も一気に歯磨きに対して抵抗感がなくなることもあります。

嫌がる原因を探ってみると、長時間磨かそうとしていたケースも目立ちます。
そういう場合は短時間だけでもいいのでとにかく慣れさせてください。
そしてきちんと磨かせてくれると、ご褒美に褒めてあげたり、おやつをあげるようにしましょう。

重要なのは、「歯磨き=楽しいこと」だと思わせることです。
トイレを覚えさせるのと同じように、うまくご褒美を使うことが何よりも大切です。

そして注意したいのは、もし犬が嫌がっても怒らないことです。
怒ってしまうと口や歯を触られるのがより嫌になります。

歯磨きを習慣化させるのに1ヶ月以上かかることも珍しくないので、飼い主さんもイライラしないで根気強く耐えましょう。

犬の歯磨きに関するQ&A

歯ブラシを咥える犬

歯磨きはいつからすべき?

具体的に何ヶ月から行うべき!という基準はありません。
ですが早い段階から習慣をつけることが大切なので、乳歯が生え始める前に口の周りを触り始めるのもおすすめ。

虫歯を防ぐためには、乳歯が生えるとすぐに歯磨きを開始するのがベストでしょう。

乳歯段階からきちんと歯磨きをしておけば、乳歯が抜け落ちて永久歯になってからも、難なく歯磨きができるはずです。

歯石の除去は自宅でもできるの?

犬も人間と同じように歯石が作られ、歯周病などの原因になります。
もちろん口臭の原因にもなりますし、口内の健康状態が悪くなるので、歯石除去も必要不可欠です。

しかし歯石の除去は自宅ではできないので自分でしないことが大切で、サービスを提供しているプロにお願いしてください。

歯石除去は素人ではできないものの、日常的にきちんと歯磨きを行っていれば、歯石ができにくくなります。
大切なペットのためにもサボらずにケアをしてあげましょう。

歯の健康を維持するグッズは?

確かに歯磨きをすることで犬の歯や歯茎の状態を良好に保ちやすくなります。
しかし、人間が自分の歯を正しく磨くことすら難しいわけですから、完璧に犬の歯磨きができるわけはありません。

歯磨きに加えて、口内環境の健康を維持するグッズを併用しましょう。
代表的なものを2種類紹介していきます。

犬用の歯磨きガム

通常は長細い形をしている犬用のガム。
硬さは様々あるので、飼っている犬の歯に合わせたものを選んでください。
もしも硬過ぎるものを選ぶと最悪歯が折れてしまいます。

ガムといっても種類はいろいろあり、素材も様々。
繊維質の商品が望ましくて、また表面に多数の溝があるものがベストです。

歯磨きおもちゃ

通販やペットショップなどで販売されている犬用の歯磨き用のおもちゃも人気です。
遊びついでに歯垢除去できたり、その他の歯のメンテナンスができるため重宝されています。

最近はいろいろなタイプが登場しており、骨タイプや紐タイプ、ポールタイプなど様々。
犬自身もとても楽しく知らず知らずのうちに歯磨きができますね。

以上のグッズは犬を飼うならば必見の商品です。
とは言ってもやはり日常的な歯磨きが基本ですから、愛犬の歯と歯茎の健康のためにもできれば毎日歯磨きさせてあげましょう。

難しい…すぐにマスターできるコツはない?

急がずに時間をかけて歯磨きに慣れさせることで大抵はうまくいきます。
しかしどうしてもやり方が分からない場合や犬が嫌がる場合もありますよね。

YouTube上には犬の歯磨きに関する動画もたくさんアップロードされています。
分かりやすく説明している動画もあり、そして皆さんが飼っている犬と同じ種類の犬が登場している動画もあります。

また磨きにくい奥歯など、いろいろなシチュエーションも想定したものもあるので参考にしてください。

そのほかには、動物病院で歯磨きのやり方を教えてもらうのもおすすめです。
まさに犬のプロフェッショナルですし、歯磨きだけでなく口内環境についていろいろ質問もできるので、是非とも訪れて欲しいです。

毎日毎日犬に歯磨きをしていても、やり方を間違えていれば時間の無駄になるだけでなく、病気の予防もできませんから要注意ですよね。

まとめ

犬の歯磨きは不要ではなく、健康のためにも絶対にやるべきです。
具体的なやり方や嫌がる犬に対しての対処方法、頻度や多くの飼い主さんが知りたいポイントをピックアップして紹介しました。

犬は自分で飼い主に対して歯や歯茎の痛みをアピールすることができません。
ですので虫歯や歯周病を予防するためにも、日頃から歯磨きをしっかりと行うようにしてください。

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