ミックス犬とは?かわいい人気のミックス犬や雑種犬との違いなども解説

マルチーズとプードルのミックス犬コラム
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ミックス犬を飼っている飼い主の方も多く見られます。
人気の犬種同士を掛け合わせている場合など、非常に人気になる場合もあります。

ミックス犬と呼ばれ始めたのはそれほど昔の事ではなく、以前は雑種などと呼ばれていました。
以前から異なる犬種を掛け合わせることはありましたが、ここまで注目されているのは、チワックスやチワズーなどのように可愛い犬のことが広まったからかもしれませんね。

ここではミックス犬の詳細やメリットとデメリットについて、さらにはリスクについても紹介しています。
そして気になる値段や購入方法、注意点も案内しています。

このページは

・ミックス犬を飼いたい方
・犬を飼おうと思っている方
・ミックス犬について詳しく知りたい方

におすすめです。

犬が大好き!大阪在住の管理人のみちくんです。
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ミックス犬はどのように成長するか読めないなどのマイナス面はありますが、購入費用を抑えれるのはメリットです。

ミックス犬とは?人気の理由と雑種犬との違い

かわいいミックス犬

ミックス犬とは

ミックス犬とは異なる犬種同士を交配させて誕生した犬のことを指します。
以前は雑種と呼ばれていてミックス犬と言われはじめたのは比較的最近のことです。

そもそもミックス犬が誕生した背景には様々な理由がありますが、双方の犬種の良いとこ取りができる可能性がある点も特徴です。
人によってはもともとの犬種よりもキュートだと感じる方もいます。
しかし当然マイナス面が発生する可能性もあるでしょう。

血統書は純血種にしか発行されないため両親がミックス犬ではない場合でも、父親と母親の犬種が異なれば血統書は発行されないのです。

犬を飼う場合購入資金としてある程度の金額が必要です。
しかしミックス犬であれば比較的安く購入できるので、節約したい方にも向いています。

ミックス犬の寿命は小型で「14歳強」くらい、中型で「14歳弱」くらいです。

ミックス犬が人気の理由

ミックス犬が一部で人気になっている理由は、いろいろとあります。
純血種といっても完璧ではなく、他の犬と同様に特定の疾患にかかりやすいのが特徴です。

例えば短頭犬種の場合は呼吸器に関する疾患の短頭種気道症候群にかかりやすくなります。
これは呼吸のしにくさに関する病気です。

もしマズルが長い犬を交配させれば、子供はマズルが長くなりやすくなるので当然呼吸をしやすくなるわけです。
あくまでこれは例であり100%の確率ではないでしょうが、掛け合わせ次第では特定の疾患に対して強くなる可能性が高い点も事実です。

インターネットや犬関連の書籍などを見ていると、いろいろな犬種が登場します。
犬好きの飼い主さんであれば見慣れた犬ばかりですが、ミックス犬であれば純血種に比べて絶対数が少なく珍しい…という点も人気の理由でしょう。

他には下記で説明するような人気のミックス犬の種類が発見され、交配が行われている点も人気の秘訣です。

人気のミックス犬の種類を大紹介

ミックス犬の種類はかなりたくさんありますが、注目を集めているのは下記の犬たちです。

チワックス

チワワとミニチュアダックスフンドの掛け合わせで、ミックス犬の中で最も人気がありチワワならではの特徴的な大きな目を持ち、そして胴の長さや足の長さはミニチュアダックスフンド。

チワズー

チワワとシーズーのミックス犬で、友好的な性格をしていて、複数頭飼いでも安心です。

シュナプー

ミニチュアシュナウザーとトイプードルのミックスで、体つきはトイプードルに似ており、眉毛とヒゲはミニチュアシュナウザーにそっくりです。

マルプー

マルチーズとトイプードルを掛け合わせて作られた犬で、非常に柔らかい被毛が自慢です。

ポメキー

ポメラニアンとヨークシャーテリアのミックス犬で、見た目はポメラニアンに似ており、性格面などはヨークシャーテリアに似ています。

ポンスキー

ポメラニアンとシベリアンハスキーを交配して誕生し、アメリカでかなりの人気を誇ります。

上記のミックス犬の種類は特に人気のあるものですが、もちろんその他にも多種多様なミックス犬がいます。
それぞれ両親から受け継いでいる特徴も異なるため、見た目や性格など様々な部分が異なります。

ミックス犬に興味がある場合には、多彩な種類の中から自分に合うものを選ぶようにしましょう。

自分が用意できる飼育環境によっても適切なミックス犬が違うので、吟味してください。

ミックス犬と雑種犬の違いについて

ミックス犬と雑種犬の違いは意外と曖昧で、明確な基準は存在しているようで存在していません。

ミックス犬は「両親が純血種」「人間の意思で交配された」という点が特徴です。
逆に雑種は「単純に異なる犬種によって誕生した」「人間の意志は介在せずに誕生」になります。

中には「雑種」という呼び名がふさわしくないため、「ミックス犬」と呼ばれるようになったとする意見もあります。

明確な基準がないようなので、例えばペットショップやブリーダーが自ら販売している犬を売れやすくするために、生えて「雑種ではなくミックス犬」と名乗っている場合もあるようです。

非常に複雑でかわいそうな部分も見えます。

ミックス犬のメリットとデメリットについて解説

チワワとプードルのミックス犬

ミックス犬のメリット

いたるところでミックス犬を見かけますし、一部では人気に拍車がかかっているわけですから、やはり様々なメリットがあるのでしょう。

純血種に比べると低価格で購入できる

まず挙げられるのは、純血種に比べると低価格で購入できる点です。
ミックス犬の父親や母親は異なる純血種の犬種ですが、同じ純血種同士で交配された子犬に比べて安く購入できます。

新型コロナウイルスによる影響で犬を飼い始める方もどんどん増えている状況ですが、できるだけ節約できる部分は削りたいと考えるものです。
子犬の購入費用はミックス犬を選ぶことによって抑えることができます。

もちろん里親制度などを使えば純血種を無料で譲り受けられる可能性もありますが、生まれてそれほど時間が経っていない犬を飼い始めたいという飼い主さんにはミックス犬もおすすめです。

オリジナリティ溢れる犬に育つ可能性がある

そのほかには、オリジナリティ溢れる犬に育つ可能性がある点です。
これはある意味ではデメリットかもしれませんが、考え方を変えれば成長してどんな犬になってくれるのかワクワクドキドキすることができます。

純血種は1種類の犬種の特徴しか受け継ぎませんが、ミックス犬の場合は当然父親と母親両方の特徴を受け継ぎます。

親となる2種類の犬種のうち両方とも自分が好んでいる犬種であれば、最高レベルに自分の好みの犬になる可能性も秘めています。

ミックス犬には上記をはじめとしたいろいろなメリットがあります。

ミックス犬のデメリット

ミックス犬のデメリットについて調べるといくつか出てきます。

成長した後の変化が予想しづらい

親がそれぞれ異なる犬種ですので、成長した後の変化が予想しづらい点は考え方次第ではデメリットになります。
思っていた大きさとは違った、顔や性格が想像とは違う…などです。

ミックス犬の中にはまだまだメジャーではない犬もいます。
純血種であれば様々なデータが出揃っていて、注意すべき病気やおすすめの飼育方法などが知られています。

しかしマイナーなミックス犬の場合は、あまり知られていないので試行錯誤して育てることになります。結果的に育て方を誤り寿命を短くしてしまったり、犬に苦労をかける可能性も出てきます。

ミックス犬には血統書が発行されない

そしてミックス犬には血統書が発行されないので、血統を重視する方には不向きかもしれません。
しかし普通に飼っていると血統書が必要になることなどほとんどないと思います。

危険性がある

上記のデメリットの他には、危険性があるという点も挙げられます。

例えば人気犬種のチワックスはかわいくて多くの愛犬家が注目しています。
しかし本当はチワワとミニチュアダックスフンドの交配というのはリスクがあり、禁止すべきと言われています。

違う種類同士を掛け合わせるというのは一見簡単に見えますが非常に難しく、想像できないようなリスクがあるのです。

ミックス犬にはリスクがある?

ミックス犬と遊ぶ家族

ミックス犬はかわいそうという声

ミックス犬は純血種とは違う特色をもっていて、新たな形としての存在感があります。
しかし中には「ミックス犬はかわいそう」という声も挙がっています。

その理由は、注目されてより買い手が付きやすいように人間側の都合によって勝手に異なる犬種同士交配していることにもあります。

確かに人間都合な部分あり、本来あるべき姿からは大きくかけ離れているかもしれません。

ブリーダーは犬を生産してそれを販売し収益を上げることが仕事です。
遺伝に関する管理を行い、また一般的な交配に関するルールを守ることが大切ですが、そうは考えずに商売のことを優先してミックス犬を作る…
結果的に購入者がつくかもしれませんが、ミックス犬の場合は遺伝による疾患が考えられやすいので敬遠される可能性もあります。
そうなると犬は売れ残ってしまい、悲しい将来に向き合うことになるのです。

こういった事実があることも、愛犬家は知っておくべきではないでしょうか。

奇形リスクについて

人間のエゴによって交配させられた結果、奇形の犬が生まれてくる可能性もあります。

純血種同士の子供であっても奇形の犬は生まれますが、それらの可能性を比較すると圧倒的にミックス犬の方が奇形リスクが高いと言われています。

明らかに生まれてからそれほど経っていない子犬時代からわかる問題もあれば、ある程度成長しないと分からない問題もあるかもしれません。
ですからもしミックス犬を飼う場合には、様々なリスクがあることを理解しておきましょう。

ミックス犬の値段と購入方法

ミックス犬と飼い主さん

ミックス犬の値段について

純血種の犬種に比べるとミックス犬は値段が一般的に安いです。
ミックス犬の場合の相場は種類によりますが、「5~30万円」程度が一般的です。

ペットショップだけでなくブリーダーからも直接購入できます。
ペットショップの場合はその犬に関する情報をあまり得られませんが、ブリーダーであればお母さん犬や兄弟の犬も見せてもらえることもあり、選びやすくなります。

ミックス犬を生産しているブリーダーであれば、ペットショップよりも該当種類のミックス犬種に詳しいので、いろいろな参考になる話も聞けます。

上記したように「5~30万円」が相場ですが、種類によって大きく異なってきます。

ミックス犬はどこで買うことができるか

ミックス犬の購入は、通常のペットショップでも可能ですし、ブリーダーから直接買うこともできます。

しかしブリーダーによってはミックス犬の生産を行っていないところもあるので、事前の確認が必須です。
もし生産をしていたとしても希望しているミックス犬種を扱っているどうかは分からないので、こちらも確認しましょう。

ブリーダーから購入するとなると敷居が高くなった感じがするでしょう。
ですがインターネットで調べれば情報を入手でき、連絡をすれば気軽に見学などもできます。

ペットショップの中にはミックス犬専門店もあるので、こだわりのある方は訪れても良いでしょう。

上記の他にも、ミックス犬の保護犬を引き取ったり、里親として無料で迎え入れることもできます。
中には珍しいミックス犬がいることもあるようです。

どのような購入・入手方法であっても、失敗しないようにしてください。

ミックス犬のペット保険加入について

一般的な純血種の犬の場合はペット保険に入る際もとても分かりやすいです。
しかしミックス犬の場合は少々事情が異なります。

両親とも犬種がわかっていれば、サイズが大きい犬種の保険料というのが一般的です。
しかし両親とも犬種が分からないことや片方だけしか分かっていないこともあります。

そういった際にも基準が設けられているので問題なくペット保険には加入できますが、初めてミックス犬を飼う方や純血種だけしか購入経験のない方は戸惑う可能性もあります。

ミックス犬を購入する際の注意点

純血種の犬であれば例えば子犬を購入した場合、将来的な大きさの予見は比較的簡単です。
これまでに多種多様な交配が行われ事細かなデータが残っており、基本的にはその数値内に収まるでしょう。

しかしミックス犬の場合は交配件数の少なさや異なる犬種を掛け合わせているという都合上、大きさの予見が難しくなります。
実際に子犬を購入した際に用意していたケージやキャリーケースなども、早い段階で手狭になってしまうという話も耳にします。
その他にも犬用の服やハーネスなど、様々なアイテムを頻繁に買いなおす必要が出てくるでしょう。

あまり前例がないので苦労する可能性がある点は知っておくべきです。
とはいえマイナス面ばかりでもなく、他ではあまり見かけない可愛い特徴的な犬に出会えるチャンスでもあります。

良い面も悪い面もあらかじめ把握しておくことは、犬のためにもなります。

まとめ

ミックス犬は両親の犬種によっていろいろな子供が生まれます。
想定している犬が誕生するケースばかりではなく、遺伝疾患にかかりやすい犬や逆に他には見られないような可愛い犬が誕生することもあります。
人間による異なる犬種同種の交配ですから、大きさや性格など、想像していたものとは違ってくる可能性もあります

今回はミックス犬の人気ぶりや種類について、メリットとデメリット、さらにリスクなどについても紹介しています。
ミックス犬の一般的な相場は「5~30万円」くらいですが、両親の犬種によって値段がかなり違ってくるでしょう。

失敗しないように購入し、きちんと飼い主としての責任を全うしましょう。

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