日本で人気の大型犬ゴールデンレトリバー。
とても優しい心の持ち主で、家族の一員として愛されやすいのが特徴です。
また、活発で運動量が多いゴールデンレトリバーなので、散歩などでは飼い主さんにもタフな運動量が求められるでしょう。
大人しく優しい性格でリビングでも安心して家族と暮らせるので、しつけさえしっかりと行っておけば素晴らしいファミリーになってくれること、間違いなしです。
このページは
・子犬のゴールデンレトリバーのしつけに悩んでいる方
・ゴールデンレトリバーの性格について知りたい方
におすすめです。
ゴールデンレトリバーってどんな犬種?値段や特徴など徹底分析
イギリスを原産とする大型犬
ゴールデンレトリバーはイギリスを原産とする大型犬で、体重はオスが30kg台前半、メスは20kg台後半から30kg台前半が平均的です。
ちなみに生まれた直後の子犬はオス・メス共に300から500gくらいで、生後1ヶ月以降で急激に体重が増加していきます。
その為、しっかりとバランス良好で消化しやすい栄養のある食事を与える必要があります。
ゴールデンレトリバーの寿命は他の犬種より短い
一方で気になる寿命は平均で10歳から12歳と、他の犬種よりも短めの傾向となっています。
寿命に幅があるのは体格による違いで、例えば超小型犬の平均寿命は14歳ですが、小型犬中型犬と少しずつ寿命が短くなります。
しかし中型犬と大型犬の差は2歳以上あるので、大型犬に該当するゴールデンレトリバーは総じて寿命が短いわけです。
いずれにしても、平均寿命は短めで飼い主が一緒に過ごせる時間は限られますから、飼い始める前に納得しておくことが必要でしょう。
ゴールデンレトリバーの値段は10万円くらいから
ゴールデンレトリバーの値段は10万円くらいからですが、30万円を超える場合もあるのでケースバイケースです。
比較的リーズナブルな10万円という値段は、ペットショップで手に入れる場合に購入できる可能性のある金額です。
当然ですが、血統証付きとなると値段は一気に上がりますし、30万円どころか50万円以上60万円台に到達することもあります。
やはりゴールデンレトリバーは安定した人気がありますから、ニーズも安定していて血統証付きは特に人気だといえます。
メスの方が若干高い値段が付けられる
あまり長生きできないゴールデンレトリバーは、子犬に近いほど高い値段で取り引きされます。
子犬であれば1日でも長く一緒にいられますし、成長を楽しめるメリットが得られますから、子犬に人気が集まるのも頷けます。
それから、オス・メスではメスの方が若干高い値段が付けられる傾向です。
理由はいくつかありますが、オスにはない出産できる点が反映されている間違いないです。
黒色のゴールデンレトリバーは珍しい犬種で価格も高め
黒色のゴールデンレトリバーは、正確にはフラットコーテッドレトリバーと呼ばれる犬種で、割合的には少なく珍しいです。
とはいえ、近年はフラットコーテッドレトリバーを見かける機会は増えており、黒色のゴールデンレトリバーとして注目を集めています。
このように、ゴールデンレトリバーは大型犬で比較的短命、10万円台から販売されていてメスの方が若干高く取り引きされている点が特徴にまとめられます。
黒色はフラットコーテッドレトリバーでゴールデンレトリバーと比べると細身ですが、筋肉はついているので色と合わせて優雅な印象を与えます。
ゴールデンレトリバーの性格や飼い方
大型犬なのに優しく家族の一員として愛されやすい
ゴールデンレトリバーの性格は一般的に穏和で、大型犬なのに優しい印象を与えることから、家族の一員として愛されやすいといえます。
大人しく飼いやすいのでリビングでも安心して過ごせますし、一方では探究心を持っているので、何かと興味を持って行動する傾向も見られます。
性格を抽象的に表現するなら、聡明で友好的、優しく頼りがいがあって信頼性も高いです。
一般的にゴールデンレトリバーは自信に満ちており、その様子が頼もしく見えるわけです。
小さい子供と一緒だと特に頼りになりますし、共に成長しながら思い出を作る共同生活が実現するでしょう。
ゴールデンレトリバーは水遊びを好む性格
元々ゴールデンレトリバーは水遊びを好む性格ですが、これは水の獲物を泳いで回収することを仕事としていたのが理由です。
その為、体力があって水を嫌いませんし、むしろ水を見るなり興奮し出して飛び込もうとする個体もいるほどです。
ただし深い海や流れの速い川は、ゴールデンレトリバーといえども危険ですから、しっかりとしつけたり飼い主がコントロールできる飼い方を行うことが大切です。
子犬の時から社会性を身につけるしつけを行うことが必要
ゴールデンレトリバーの飼い方ですが、大型犬なので子犬の時から社会性を身につけるしつけを行うことが必要です。
これではゴールデンレトリバーを連れて歩けませんし、人混みの中を散歩するのも難しくなるでしょう。
だからこそ社会性が身につけられるように、街中での振る舞いや人との接し方を早めにしつけ始めることが重要です。
ゴールデンレトリバーは活発で運動量の多い犬種
ゴールデンレトリバーは活発で運動量の多い犬種ですから、広く走り回れる場所で飼育するのに向いています。
日本の家屋はゴールデンレトリバーにとって狭い傾向なので、なるべく意識的に散歩に連れ出したりドッグランで運動させる必要があるでしょう。
食事量が多いので運動不足に陥るとすぐに太ってしまいますから、食べたら運動の意識で運動させてあげることが大事です。
健康管理次第で大きく寿命が左右される犬種なので、1日でも一緒に過ごせる時間を延ばしたいのであれば、食事にも気を配ってカロリーコントロールに努めることをおすすめします。
成犬は筋肉量の低下が健康に影響するので、タンパク質の摂取量に気をつけることも肝心です。
大型犬は総じて心臓病のリスクが高くなる傾向ですから、心臓に負担が掛からないように肥満に気をつけたり、様子がおかしい時は速やかに獣医に診てもらうのが正解です。
ゴールデンレトリバーの毛並みの特徴と注意点
毛並みもゴールデンレトリバーの魅力の1つですが、水の中で活動しやすい保温性の高い密度の毛並みなので、高温多湿の日本だと蒸れて皮膚病になりやすいです。
ブラッシングもまた重要性が高く、こまめにブラッシングしてムダ毛を取り除いてあげたいところです。
ゴールデンレトリバーは子犬時代のしつけが大事!
ゴールデンレトリバーは子犬の時から既にかわいいですが、かわいいからといって好き勝手させるのは間違いです。
むしろゴールデンレトリバーは子犬からしっかりとしつけをして、成犬になってからも人間の社会で困らないように育てることが大事です。
ゴールデンレトリバーは褒めて伸びるタイプ
しつけといえばトイレですが、ゴールデンレトリバーのトイレは赤ちゃんの段階から失敗しても叱らないように注意してしつけます。
失敗すると怒りたくなりますが、厳しく叱ると萎縮してしまうので、失敗で怒るよりも成功したら褒めたいところです。
トイレが上手く覚えられると、外出時に所構わず排泄しなくなるので、安心して散歩をしたり連れて歩けるようになります。
子犬時代はいたずらすることもあるので注意
ゴールデンレトリバーは基本的に大人しく、飼い主の言うことを聞く賢い犬種ですが、子犬時代はいたずらすることもあるので注意です。
いたずらといってもかわいいペットなら許せる程度ですが、それでも壁を引っ掻いたり家具を噛むこともあります。
しつけ不足で人間に噛み付くことは稀ですが、ストレスを感じているようなら遊んであげたり、上手く発散してあげることが重要です。
噛む力を教えてあげることも大事
それと、噛む力を教えてあげることも大事なので、ボール遊びなどを通してしつけしましょう。
子犬は噛む力加減が分からないのは当然なので、赤ちゃんの時から意識して育てたり、コントロールが利く成犬へと導いてあげることが肝心です。
ダブルコートのある抜け毛の多い犬種なので注意
ゴールデンレトリバーは毛並みが魅力的ですが、いわゆるダブルコートのある抜け毛の多い犬種なので注意が必要です。
抜け毛の量は成長に連れて増加しますから、子犬の時は気にならなくても、成犬になると家中毛だらけになりがちです。
ブラッシングは基本的に毎日、シャンプーは最低でも月に2回は行いたいものです。
毛並みを整えてあげると喜びますし、飼い主とのスキンシップにより信頼関係が築けますから、やはり飼い主の手で抜け毛対策をしましょう。
ケージを設置して自分のテリトリーと認識させてあげる
大型犬は体が大きい分、気をつけるべき点が多くあります。
ケージとはいえ、大型犬を狭いところに入れるのは一見するとかわいそうですが、実は自分の場所がある方がゴールデンレトリバーは安心します。
確かに、遊ぶ時は広い場所を好みますが、リラックスしたい時はケージのような空間を好みます。
つまりケージをしつけで教えてあげて、安心して過ごせる場所を子犬時代から認識させることが重要だといえます。
ただし、お仕置きの際にケージに入れると嫌がり嫌いになってしまうので、あくまでもリラックスしている時に入れることが基本です。
ゴールデンレトリバーのカットの種類と注意点
ゴールデンレトリバーのカットは基本的に必要なし
ゴールデンレトリバーのカットは、基本的には必要がないと考えられています。
とはいえ日本の夏は暑くて蒸れますから、飼い主によってはサマーカットで毛を短くカットするケースもあります。
サマーカットをしてあげる場合、通常だとトリミングを必要としない犬種なので頻度は月1回が目安です。
夏になったら期間限定でサマーカットにする
ゴールデンレトリバーの普段のお手入れはブラッシングにとどめ、夏になったら期間限定でサマーカットにするのが良いでしょう。
ちなみにカットはサロンなどでプロにやってもらうと、1回あたり1万円前後から2万円となります。
シャンプーは別料金だと同じかやや安い金額の料金が発生しますから、あまり高頻度で行うものではないです。
自宅でカットすることも可能ですが、毛が多いのでコームやバリカン、スキバサミなどの道具が必要です。
また全身のカットは慣れないと大変なので、最初は部分的に毛が気になるところから始めてみるのが得策です。
飾り毛カットはお手入れが楽になるのが魅力
汚れが気になりやすい部分を短くする飾り毛カットは、お手入れが楽になるのが魅力です。
飾り毛カットは主に、足やお尻と胸やお腹あたりに施します。
部分的とはいえ毛が短くなるのでサイズダウンしますが、極端に短く切らなければ雰囲気が崩れることはないです。
夏は特に汗を掻いて汚れやすいですから、夏限定でもお尻カットを検討することをおすすめします。
大型犬のゴールデンレトリバーにライオンカットはよく似合う
ライオンカットはゴールデンレトリバーに限らず幅広い犬種で人気ですが、大型犬で見栄えするゴールデンレトリバーは良く似合います。
胸の飾り毛がライオンを思わせる風貌になりますが、ペットのことを考えると尻尾あたりにカットを限定するのが無難です。
サマーカットはお手入れ面や皮膚病のリスク減などメリット揃い
サマーカットは実用的で、お手入れが楽になったり清潔に保てて皮膚病のリスクが減らせるなどメリット揃いです。
シャンプーをしても乾きやすいメリットもありますが、虫刺されや怪我、熱を感じやすくなるといったデメリットは注意点となります。
サマーカットにより毛質が変化するケースも存在しますから、メリットばかりではなくデメリットにも目を向け、天秤に掛けてカットするか決めることが必要不可欠です。
賛否両論あるカットの種類ですが、日本の気候においては適度に短くするのが良さそうです。
ゴールデンレトリバーをこれから飼いたい方へ
エサ代は最低でも月に1万円の費用は見ておきたい
ゴールデンレトリバーをこれから飼い始めたい場合は、エサ代などの費用や値段をしっかりと考えて、現実的に飼えるかどうか判断することが必要となります。
エサ代は体の大きさにもよりますが、最低でも余裕を持って月に1万円はみておきたいところです。
健康の為には医療費も無視できませんし、ひと度病気になれば通院などの治療費が発生します。
カットは自宅で行えば費用を節約できますが、綺麗にトリミングするとなればプロによる施術が欠かせないです。
ペットショップでの購入なら基本的に価格が手頃
ゴールデンレトリバーの購入は、ペットショップで販売されているものを見るのが基本となります。
ブリーダーが育てた血統証付きなどは20万、30万円と値段が上がっていきますが、血統にこだわらなければ安く購入可能です。
里親募集を探して保護犬を迎え入れる
行き場のないゴールデンレトリバーがかわいそうという場合は、里親募集を探して保護犬を迎え入れるのも1つの方法です。
ワクチンなどの費用は発生しますが、購入ではないので購入費用は負担せずに済みます。
ただ保護犬は成犬の割合が多く、子犬を引き取って育てられるチャンスは限られますから、里親募集で引き取っても一緒に過ごせる年数は限られます。
それと年齢が推定のケースも珍しくないので、血統証でもない限り正確な年齢を把握するのは困難です。
里親募集の保護犬にはこのような特徴がありますが、健康体であれば飼いやすく、家族の一員として共に過ごすことができるでしょう。
健康面などで安心して選ぶならブリーダーに相談する
費用に糸目をつけず、毛並みが良くて健康的なゴールデンレトリバーを手に入れたいなら、素直にブリーダーに相談するのが近道です。
ブリーダーは飼育のプロですから、健康に気を使ったエサを与えたり適度な運動を行っているので、見るからに健康で安心して選べるゴールデンレトリバーに出合えます。
ゴールデンレトリバーを飼いたいといえば相談に乗ってもらえますし、飼育で分からないことがあれば何かと頼りになります。
ペットショップのスタッフもある程度の知識はありますが、知識量に個人差があるのがネックです。
相談先としてはやはりブリーダーが狙い目ですが、独学でも勉強するなら比較的手頃な価格で購入できるペットショップも狙い目となるでしょう。
まとめ
ゴールデンレトリバーの特徴などをご紹介しました。
冒頭にも書きましたが、ゴールデンレトリバーは非常に賢い犬種で、しつけさえしっかり行っていればしっかりと家族の一員になってくれます。
また、小さな子供ともちゃんと遊んでくれるゴールデンレトリバーなので、お子さんがいるご家庭にもぴったりの犬種です。
大型犬で食べる量も運動量も多いゴールデンレトリバーなので、日頃運動不足気味の方でしたら愛犬と二人三脚で一緒にやっていけるのではないでしょうか(笑)